パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

旅先での会話?も楽しいもの

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海外に行くたびに、英語や現地の言葉がもっと話せたらなあ、と思うことがしばしばです。相手の言うこ

ともよく分からず、こちらの言いたいことがなかなか伝わらず、もどかしい思いをすることがたびたびあ

るからです。

書かれてある標識や看板ならある程度は見当がつくこともありますが、韓国に行ったときはハングル文字

がさっぱり判らなかったため、街歩きで看板を見ても、中に入ってみないと何の店がわからず、戸惑っ

たことを思いだします。

その点香港や台湾など繁体漢字の国は日本語の感覚でもある程度意味がわかるので、会話はともかくも筆

談などで意思疎通された方も多いでしょう。

香港は下町の廟街(テンプル・ストリート)での一コマです。

小汚い安食堂で「時菜炒肉片」と「紅焼豆腐」をツマミにビールを飲んでいると、突然見ず知らずの頭の

禿げ上がったおじさんが同じテーブルに座ってきました。相席となったのです。

「空いているテーブルは他にもあるのに変だな」とは思いながら、こちらもほろ酔い加減だったので、こ

れもご縁と飲んでいたビールをおじさんに勧めました。すると懐から透明の液体の入った小瓶を取り出し

てニヤリと笑います。マイボトル持参というわけです。

数少ない広東語の語彙の中から「ンゴー・ハイ・ヤップンヤン(ワタチ・ニホンジン・アルネ)」と云う

とどうやら通じたようです。これをきっかけにおじさん持参の酒を振舞われながらボールペンをやり取

りして小生のメモ帳の上で怪しげな広東語もどきの筆談が始まりました。



小生 「你好雰囲気的廟街?」(アナタ・ココ・スキアルカ?)

おじ 「…(にっこり笑って彼の酒をついでくれた。この酒がものすごく度数がきつい!)」

小生 「你飲其酒日常的?」(ソノ・サケ・イツモノムアルカ?)

おじ 「二次」(週に2回だそうです)

小生 「吾係○△×」(ワタチ・ナマエ・○△×アルヨ)

おじ 「呉漢超」(呉漢超おじさんなんだ!)

小生 「如何你的職業?吾係会社員」(アナタ・シゴトナニアルカ?ワタチ・カイシャイン(会社員は通

    じなかったかな?)

おじ 「失業」(あいや~、失業中の人に酒をおごってもらっちゃった!)

小生 「吾来香港二度目益々愉快香港観光」(これでは日本語ですね)

おじ 「…(にっこり笑ってうなづく。通じたのかな?)」

小生 「(酔っ払った勢いでビールの銘柄を連発する)生力!(サンミゲル!)青島!(チンタオ!)

おじ 「嘉士伯!」(カールスバーグもあるぞ!)

小生 「呉的姓名多於香港?」(これも日本語だ!)

おじ 「…(うんうんとうなづく)」

小生 「請教示善所的香港」(ホンコン・ヨイトコ・オシエテクダチャイ)

おじ 「這裡是油麻地」(ここ!ヤウマティがいいぞ!)…



こうして英語をまったく話さない呉おじさんとの筆談が続くのですが、振り返ると意味の通じていないと

ころはニコニコとうなづいてくれていたようです。気のいいおじさんの出現で楽しいひと時が過ごせた一

夜でした。

呉おじさん、職について元気にしてるかなあ。敬意を表してご尊顔を公開させていただきました。