パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

ザルツブルクといえば・・・

 ザルツブルク2日目の5月17日は宿の朝食後、宿から歩いて10分くらいのザルツブルク中央駅に向かいました。
 
 理由は、当面の移動する列車の席の予約を取るためです。
 
 
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  鉄道パスを持っていますので、本来は予約なしで1等車に乗れるはずなのです。
 ところが、国や鉄道会社によっては、例えばイタリアのように日本でいえば鈍行・快速以外はたとえ客が乗っていなかろうが、予約がないと乗車できない国もあります。
 
 かと思うと、スイス・オーストリア・ドイツのようにごく一部の高速列車以外は予約されていない席に飛び入りでも乗車できる国もあります。
 
 またフランスのように鉄道パスが使える席の枠があらかじめ決められていて、空席があっても枠がなければ乗車券から買いなおさなければならない、ひどい国もあります。
 
 したがって、鉄道パスを持っていても路線や国によって予約を取らなければならない場合があります。
 
 今回は国境を超える列車であることと、ユーレイルのモバイルサイトでも混雑具合から「予約が望ましい」 となっている列車でしたので、予約するために来たのです。
 
 実際に予約したのは
 
 ①19日のザルツブルク中央駅→ウィーン西駅
 ②21日のウィーン西駅→ブダペスト・ケレティ駅
 ③21日のブダペスト・ケレティ駅→ウィーン・マイドリンク駅
 ④22日のウィーン西駅→プラハ本駅
 
の4枚です。料金は4枚合計で16ユーロでした。手数料ですね。
 
 21日は強行軍ではありますが、ウィーン滞在3日目にハンガリーブダペストにちょっと行ってみようというものです。
 
 22日はプラハに宿泊します。そこからドイツに入るのですが、ドレスデンに出るか、ミュンヘンに戻るか、それともいっそのことベルリンまで行くかまだ検討中です。
 
 
 
 なぜ実際の出発地のウィーンで予約しないか、というとウィーンの主要駅では大都会ですから窓口も混雑し時間がかかることが予想されます。
 
 そこにいくと人口16万人の田舎のザルツブルク中央駅なら窓口もひまだろうと考え、今朝行ってきたわけです。
 
 
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 実際、窓口はガラガラでした。
 
 4枚の紙に分けて書いた予約をテキパキと機械操作して予約してくれました。予約をするなら可能な限り田舎の駅の方がスムーズですね。
 
  オーストリア鉄道は略称がOEBB(Oウムラウトが打ていないのでウムラウトをEで代用でしてます)
 で写真のとおりですが、ついチーズのQBBと勘違いしてしまいますね。
 
 
 ところで、このザルツブルク中央駅には日本でも聞いたことのあるSPARというスーパーが駅構内にあります。
 
 
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 しかもご覧のとおり、ワタクシたち旅行者にとってありがたいことに、日曜の遅い時間まで営業してくれるではありませんか。
 
 宿のそばのスーパーは日曜は休みです。SPARの方が食品の品ぞろえもいいですし、日用雑貨も豊富にあります。
 
 それになんといってもスイスに比べたら物価が劇的に普通なのです。
 
 これだけでももっとザルツブルクに居たくなるほどです。 
 
 Wir sind fuer Sie da: ワタクシの乏しいドイツ語の知識では「私たちは皆様のためにあります=お客様は神様です」ということになるのでしょうか。まず自分優先の欧米流の考え方からすると日本人に近い発想ですね。
 
  
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 …余計な話が長くなりました。
 
 ザルツブルク2日目の午前中はザルツブルク市内観光日本語ツアーに参加しました。
 
 
 ガイドはザルツブルク在住17年目の日本人男性で、ガイド・通訳のオーストリアの国家資格を持っていて、本業は別にある方でした。
 
 この方の運転でワタクシと親子3人連れの合計4人がツアーメンバーです。
 
 この親子の方々は奄美大島在住の方で、ザルツブルクで鶏飯の話題で盛り上がる妙なことになりました。
 
 
 
 まずは新旧市街地の見所を車で巡ります。
 
 モーツァルトの生誕の家(ここは車が入れない旧市街にありますので、ちょっと離れて車窓見学)に続き、そのあと引っ越して長く住んだ新市街のモーツァルトハウスに行きます。
 
 ここは目の前に車を止めて解説がありましたが、下車観光はなかったので、午後自分で行ってきました。
 
 彼が実際に使ったピアノやクラヴィアが展示されていたり、ワタクシがもっともモーツァルトらしいなと思っている未完の有名な肖像画などにも出会えました。
 
 もちろん自筆の手紙や楽譜の展示もありました。
 
 
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  さて、ザルツブルクとえば…この方のが生まれたのもザルツブルクですね。その生家です。
 
 どの部屋だったかは…確か右上だと解説されていたと思いましたが・・・。
 
 
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 そう、指揮者のヘルベルト・フォン・カラヤンですね。
 
 
 
 
  この方の家は物理学の研究者の訪問が絶えないとか・・・
 
 
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 ドップラー効果(中身はよくわかりませ~ん)で有名な方ですね。
 
 
 
 
 さらにザルツブルクといえば、なんといってもハリウッド映画「サウンド・オブ・ミュージック」が人気ですね。
 
 ワタクシも封切りのときは小学生で行けなかったのですが、リバイバル上映からは何度も映画館に足を運び、DVD・レコード・CDで何度も見・聴きしてきた映画です。
 
 
 そのロケ地見学が目当てのアメリカ人観光客も多いのですが、その中にはザルツブルクモーツァルトの生誕地だと知らない人もいる、とガイドの方が苦笑しておりました。
 
 郊外のロケ地は午後の郊外ツアーになります、奄美親子はそちらにも参加ですが、ワタクシは市内近郊までのツアーに参加にしました。
 
 順不同になりますが・・・
 
 
 
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 トラップ家の長女リースルとボーイフレンドのロルフ(実際はヒトラーユーゲント)の淡い恋の歌 「もうすぐ17歳」が歌われた舞台ですね。
 
 今は公園に移築されています。最近この歌がTVCMに使われていますね。
 
 
 
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 ジュリー・アンドリュース演じるマリアが修道女見習いを務めていた修道院です。
 
 
 
 
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 マリアと子供たちがカーテン生地で作った遊び着を着てボート遊びでひっくり返ったトラップ家の池です。今はホテルになっています。
 
 
 
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 なんの変哲もない一本道ですが、マリアがトラップ一家に家庭教師に派遣される際に、「自信を持って」を歌いながらトラップ邸にたどり着くまで歌いながら進んだ道です。
 
 撮影時はわざわざバス停を作って、バスに降りるところから撮影しました。
 
 
 
 「ドレミの歌」は実際には数十キロ離れた場所があちこちに出てくる「マッハの速度で移動する歌」とガイドさんが笑っておりましたが、市内のロケ地の一つがミラベル庭園です。
 
 ここも下車観光はなかったので午後のんびり庭園を散歩してきました。
 
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 午前の観光ではロケ地の一部しか見ることができませんが、あの映画のファンにとってはやはりうれしいツアーであることには間違いありませんね。
 
 
 午後は一人で市内を観光しました。
 
 夕方にはホーエンザルツブルク城に登ってきました。
 
 ザルツブルクローマ教皇から統治を命じられた大司教が支配するいわば国家みたいなところで、岩塩の輸出で大変な利益をあげていたそうです。
 
 歴代の大司教は岩塩に由来する財力に物を言わせ、こんな小さな街なのに豪華な宮殿や庭園をそれぞれが作らせていたとか・・・。
 
 このホーエンザルツブルク城はいざ敵に攻め込まれたときの籠城用のお城に作られたため、大司教が常在していたのではないそうです。
 
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 ケーブルカーで登るとそこからは世界遺産の旧市街が一望できます。
 
 ここは住民の家というより大司教や貴族がらみの建物が多いためなのか、今まで見てきた赤い屋根瓦ではないのですね・・・。
 
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 ガイドさん曰く、オーストリアの人は権限のある役所で結婚式を挙げるケースが多いそうで、実際に結婚式に遭遇しました。白馬の馬車で旧市街を花嫁と婿殿がめぐるので観光客は大喜びでした。
 
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 明日は天気がよければザルツカンマーグートの方に足を延ばそうかな、と思ってます。
 
 ガイドさんによるとザルツブルクで晴れの日は年間で3分の1くらいだそうです。一日の中でも天候の変動は激しく、午前中の観光の間は天気も良く、午後は半袖シャツで市内を歩いていたのですが、夕方になると天気が悪くなり、寒くなってきました。
 
 明日もどうなるかわかりませんね。