「あっ、そう」

名古屋は、ど祭り（日本ど真ん中祭り）の最中で会場以外でも踊り子姿を見かけますが、みんな暴走族風

に見えてしまうのは私だけでしょうか。我がマンションの前の通りも会場になり、やかましいので映画を

観に名古屋駅前へ。

今日の一本はイッセー尾形主演の「太陽」。脚本・監督ともにロシア人。イタリアやフランスなども製作

にかかわっている2時間の映画。

敗戦直後から昭和天皇の人間宣言直前までの人間ヒロヒトの苦悩をあまり笑えないギャグも交えながら描

いた映画。

監督がロシア人だからといって昭和天皇の戦争責任を蒸し返すような映画ではありません。

ですが、多少とも昭和史なるものを読んだ日本人にとっては、あくまでフィクションと理解されるでしょ

うね。

昭和天皇に対して悪意はない映画ですが、きっとこのての映画は日本では製作できないでしょうね。

観終わったあと、若いカップルが帰りの道すがら、『「あっ、そう」って昭和天皇の口癖なんだァ』『昭

天皇っていつも口をもごもごしているんだね』とのたまわっていました。口をモゴモゴさせるのはかなり

高齢になってからでないのかな。イッセー尾形の演技はことほどさように一部は誇張したものでしたね。

でもよく似ていた。

狭い映画館でしたが、立ち見がでるほどの盛況でした。