パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

馬籠は坂の中だった

 風邪で寝込んだり天候不良でここしばらく休日に遠出はしなかったのですが、3月31日(土)に「昼

間は雨が降らない」という天気予報を頼りに木曾路の馬籠へ散歩に行ってきました。

松本に住んでいたときに家族で来たことがありますが、それ以来2回目の訪問です。

 
 相変わらず時間はたっぷりあるので特急は利用せず、名古屋市内の大曽根からJR中央本線の快速に乗

って約1時間で岐阜県の中津川まで行き、そこから濃飛バスに乗り換えて約30分で馬籠宿の入り口に着

きます。乗り換え時間を入れても2時間ほどで到着です。

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 木曾路の他の宿、たとえば妻籠宿や奈良井宿などが中山道の平らなところに位置しているのに対し、恵

那山を間近に眺めるほどの高さにある馬籠宿は、宿場町が急な坂の両側に発達しました。

 前回来た時、生前の母親は一緒に車で旅行にいけるほど元気でしたが、それでも年寄りにはきつい坂だ

ったため一人宿場の下側の茶店で待っていなければなりませんでした。

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 馬籠といえば島崎藤村。小説「夜明け前」はここが主な舞台の長編小説です。

 第一部は読了したのですが、第二部の途中で挫折してしまい、まだ「夜中」のままです。狭くて急な坂

道の中ほどに藤村記念館があります。藤村ゆかりの品々が展示されてとても興味深いものがあります。

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 坂道を登りきりると宿場町も終わりです。同祖神のそばに案内版があり、8キロほどあるけば妻籠まで

いけるとのことでした。写真の細い道は山道だそうでなかなか楽しいコースらしいです。ただし、山道を

歩いていく場合は観光案内所に戻るようにとの地元の人から注意されました。最近は熊が出てくるため、

熊よけの鈴を観光案内所で借りてから行かないと危ないのだそうです。

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 熊と遠足はしたくないので坂道を戻り、お得意の食べ歩きを開始です。


 まずは 3枚目の写真に写っている馬籠茶屋という店に立ち寄り、小ぶりの栗おこわと「蔵隠し」とい

う木曾の酒で腹ごしらえ。このあたりの地酒は「七笑」が有名ですが、初めて飲んだこのお酒も辛口でグ

ッドです。グラスの入った小さな木曽檜の桶が風情を一層増しますね。

 このあたりの飲食店は民宿も兼ねていますが、この店も二階は民宿です。

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 いい気持ちになったあとは、くだりの坂道をぶらぶらしながら、

 あっちで「おやき」…

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 こっちで「五平餅」…

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 そっちでは中に栗の入った大福ならぬ「栗ふく」をほおばって…

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…健康には熊よりこっちのほうが危険だったかもしれません。