パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

八丁味噌の里

 わが愛すべき「赤福」までが製造日偽装で信用を失墜しました。まことに残念なことです。

 気を取り直し、最近あまり散歩に行っていなかったので久しぶりにでかけました。

 行き先は岡崎。岡崎といえばやはり徳川家康の地元です。名鉄線の金山総合駅から快速特急に乗って約

30分で東岡崎駅につきます。まずは駅から歩いて約20分で岡崎公園に行きます。

 公園の中に岡崎城があるので、やはり岡崎の散歩はお城からと勇んで行ったところ、残念ながら現在は

耐震工事中のために天守閣内の見学はできませんでした。以前にも天守閣に入ったことがあるのでまいっ

か。そこで公園内をぶらぶら。家康館の前では猫が…。

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…これは八つ墓村ではありません。家康軍団の武将、本田忠勝の像です。

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 天文11年(1542年)12月26日に竹千代(徳川家康)は岡崎城内で誕生しましたが、そのとき

この井戸の水を汲み産湯につかったそうです。

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 岡崎といえばもう一つ有名なのが「八丁味噌」です。お城から八丁(約870m)はなれた場所で味噌

を作っていたので「八丁味噌」の名がついたそうです。

 その場所は現在「八帖町」という名になっていますが、現在でも2社が豆味噌を昔の製法のままに製造

しています。(ここは製造日は大丈夫でしょうな?)

 ちょっと前にNHKの朝の連続ドラマ「純情きらり」で全国的にも有名になりましたが、味噌蔵のシー

ンなどは2社のうちのひとつ「合資会社八丁味噌(屋号は□に久:カクキュー)」で行なわれたそうで

す。

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 道路に書かれた八丁味噌蔵の案内図をたよりに歩いていくと、カクキューでは観光客に工場内を見学さ

せてくれることがわかり、さっそく見学を申し込みました。もちろん無料です。

 昭和初期に建築されたこの会社の本社事務棟です。重要文化財の指定を受けているそうです。中々おし

ゃれなデザインですね。

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 工場の敷地面積は7000坪もあるそうで、名古屋ドーム球場が3つ入る広さだそうです。

 この日は天気もよいせいか観光バスで押しかけた団体客がたくさん見学コースを廻っていました。

 見学コースの圧巻は甲子蔵(甲子園球場と同じ「甲子」の年に建てられたのでこの名がつけられた)と

いう味噌蔵の見学です。

 八丁味噌は大豆を蒸して(信州味噌などは煮る)から麹をつけ、味噌樽に入れて2年ねかせてあの色の

黒い八丁味噌になります。原料の大豆は生産地ごとに作るため、北海道の大豆の八丁味噌、岡崎の大豆の

八丁味噌というふうに区分できるそうです。大半は外国の大豆を使っているんでしょうが、そこの説明は

なかったですね。

 蔵に入るとぷ~んと味噌のいい香りがしてきます。うす暗い蔵の中にはたくさんの味噌樽が置かれてい

ます。

 

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 大きな樽には6トンの味噌が入れられ、そのうえに3トンの石が積まれます。5人一組でこの石積みを

するそうです。いちいちこんな石を積まずに3トンの錘を載せたほうが手っ取り早いと思いますが、実際

にはできあがった味噌を樽から取り出すときに3トンの錘を外すのは大変な作業になるそうで、載せた石

を皆でバケツリレーのようにしてどかすほうが却って効率的だそうです。

 味噌樽の中には昔から使っているものも相当あるようですね。6トンの味噌といわれてもピンときませ

んが、毎朝味噌汁を一杯飲むとすると800年以上いただけるそうです。

蔵の外には重しの石が野積みにされたいました。

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 見学の最後は八丁味噌と麹味噌の味噌汁の飲みくらべ、こんにゃく玉の味噌田楽の試食です。見学カー

ドを出口で渡すと試供品の赤だし味噌(200g)をいただけました。無料なのに何だか申し訳ないです

が、ちょうど味噌をきらしていたので大助かりです。

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工場の裏手には純情きらりのロケ地にもなった黒塀の路地があります。ロケのときは昭和初期という時

代設定だったので、アスファルトの路面に土をかぶせ、コンクリートの電柱も木製に見えるように加工し

たとか。

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路地の入り口には女優の宮崎あおい?の手形のレリーフが設置され、新名物になっています。

 久しぶりにのんびりと散歩することができました。