パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

社会保険庁からお電話です

 社会保険庁を巡る問題も困ったものですね。年金問題がそれほど遠くない時期にやってくるせだいとし

ては安閑としていられません。

 数ヶ月前に家人が市の社会保険事務所にでかけ小生の年金について調べてもらったところ、届出の住所

が相違していることが判明しました。会社が住所の変更を怠っていたようでした(怒)

 社会保険事務所の係員の対応は、それはそれは低姿勢で丁寧だったようです。

 先日も市の社会保険事務所から自宅に電話があり、家人が応対しました。年金保険料の過払いがあるの

で返金のお知らせの電話でした。すぐ社会保険本庁からも電話があるりますので、といってお詫びをしな

がら電話を切ったそうです。

 ほどなくして社会保険庁の○○氏から電話がありました。保険料を2万4千円誤って過徴収してしまっ

たので、お詫びと返金保険料を振り込む銀行口座を教えてほしいとのことでした。

 家人がA銀行のB支店とC銀行のD支店に小生名義の口座がある旨伝えると、○○氏は、

 「C銀行はコンビニと提携しているので、近くのコンビニにでも返金できます。コンビニのほうがすぐ

  返金処理できるので、近くのコンビニに行ってATMの前からこの電話番号(携帯)に電話してくだ

  さい…」

 もうおわかりですね。不払い問題で反省した?社会保険事務所職員から丁寧な応対を受けた経験から、

最初は保険料の取りすぎでもわざわざ返してくれるんだ…などとノー天気に効いていた家人も「コンビニ

云々」あたりで、さすがに「こりゃおかしい!」と感づいたようです。

 きっとコンビニのATMに誘い出し、操作に不慣れな人に電話で返金受け入れ操作を指示する振りをし

て、実際には自分の口座から犯人の口座に振り込ませる操作をさせる魂胆だったのでしょう。



 このあと家人は適当に調子を合わせて○○氏との電話を終わらせ、早速市の社会保険事務所に電話し、

状況を説明したところ案の定、振り込め詐欺の手口であることが確認できました。

 警察署にも電話し一応届け出をしておいたとのことです。

 また電話がかかってきたら…という不安を告げると、警察からは「コンビニに行かなければ再度電話が

かけてくることはないでしょう。連中も手当たり次第に電話をかけまくって次のカモを求めて忙しい」と

の説明がありました。

 ただ、何らかの形で名簿やリストが犯罪者集団に出回っているとも考えられるので、念のために家の電

話は番号非通知受信拒否に設定したほうがいいとのアドバイスがありました。
 
 振り込め詐欺に引っかかる人もいるもんだ…これまで他人事として思っていましたが、家人が途中まで

とはいえ、疑いをもたず応対したことからすると、まさにそこら中に悪党どもが跳梁跋扈し、手口もどん

どん巧妙化しているんだと実感しました。



 国民年金と異なり、厚生年金の場合、保険料の徴収には企業が介在しますから、保険料に不備等があっ

ても社会保険事務所からは企業に照会があり、個人に直接連絡がくることは普通ありません。したがって

本来なら電話があった時点で気がつくべきなのですが、悪党どもは現下の社会保険庁バッシングの状況を

逆手にとって巧妙な罠をしかけて虎視眈々とわれわれを狙っているのです。まことに腹立たしい限りで

す。

 こんな連中を束にして桃太郎侍にぶった切ってもらいたいものです。