パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

奄美大島その2

 前の晩に屋仁川で焼酎を飲みすぎたのですが、二日酔いにもならず元気に島散歩です。日本酒ではあん

なに飲んだら東京へ帰るまで苦しんでいたことでしょうね。


 この日は天気もよく気温も上がってきました。街を歩く人はTシャツ一枚のまるで夏のような格好の人

がほとんどでした。

 奄美は美しい自然がたくさんあります。特に中部から南部にかけて森や海の自然が大人気のようです。

 東京へ帰る直行便は午後7時発。それまで時間があるので今回は「黒潮の森 マングローブパーク」に

行ってみることにしました。
 

 公園までは市内からバスで行きます。気のいい運転手さんにあたり、客もワタクシしかいなかったので

走行中雑談に花が咲きました。こんなことは初めて経験しました。

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 市街地を出ると、このバスはいろいろな集落を回って終点まで行きます。集落へは「ここがバス路線な

の?」と思うような道を通っていきます。

 奄美は平地が少ないようでトンネルも多く、町から町への移動や生活には車が不可欠のようですね。便

数はわずかでも運転のできないお年寄りにとってバスは重要な交通手段なのです。


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 親切な運転手さんは、奄美の地理に疎いワタクシのために、バス路線を少しはずれてマングローブパー

クの入口までわざわざバスを乗り付けてくれました。


 
 奄美では中部の南側にあるこの辺りにのみマングローブがあるそうです。

 公園に入り、料金(1500円)を払ってマングローブ見学のカヌー乗り場に向かいます。

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 カヌーに乗るのはもちろん初めてですが、乗船前にガイドさんが操船の仕方を教えてくれます。ワタク

シの場合、操船よりもちゃんと体が入るかどうかのほうが心配でした^^


 ワタクシを含め4人の客は、スタートしてしばらくすると櫂の使い方にも慣れ、ガイドさんにマングロ

ーブの解説を受けながら海に向かって川をゆっくり下っていきます。午前中はちょうど干潮だったので水

位も低く、マングローブの根のあたりがよく見えました。このあたりは川といっても海につながる河口近

くなので海水と淡水がまじっていて海に住む魚が川魚を狙って上がってくるそうです。水を少しなめてみ

ると確かに塩味がしました。

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 マングローブとはひとつの木の種類かと思い込んでいましたが、こういう湿地帯に繁茂する森のそのも

のを意味する言葉なんですね。


 水面に何やら黒いものが沢山浮いているので手に取ると、ナントカという木の種ということでした。た

どり着いたところに根をはるようです。それにしても大きな種でした。

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一時間ほどの「航海」でカヌーを降ります。自然のままに残され、都会の雑音から隔絶された世界でのカ

ヌー体験でしたが、なかなか楽しいものでした。


公園の入口には見たこともない太い幹の木が…。

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 昨晩の飲み屋でマングローブパークまで行くなら、最南部の古仁屋まで足を延ばすよう勧められまし

た。海が凄くきれいなようです。でも、たぶん来年も出張で来ることになりそうなので、古仁屋は来年ま

での「見残し」にしておいて、いったん名瀬の町に戻ります。


 町の肉屋さんの入口にはこんな張り紙が…。有馬さんから肉を仕入れたのか、それとも有馬さん用の肉

仕入れたのでしょうか。

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 午後少し早目に名瀬市を立ち、空港の手前の奄美パークに立ち寄ります。前回もここに来ました。

 今日は島の民族舞踊や唄のライブがあるので立ち寄ってみました。パーク内の会場は地元の観客でいっ

ぱいです。

 いくつものチームの舞踊に並んで三線を使った民謡漫談?も人気でした。地元の言葉でやるので意味が

よくわかりません。周りの観客が大笑いしているのに独りポカンとしていると外国にいるような妙な気分

になりました。やはり奄美は遠い国なのですね。

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 園内にある「田中一村記念美術館」にも再訪します。島の古い建物をモチーフにした展示室のデザイン

もなかなか素敵です。

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 今日は南日本新聞社が編集した田中一村の伝記の本(小学館文庫)をお土産にしました。まったく無名

だった田中一村を、全国的に有名にするきっかけの記事を掲載した新聞社が編者の本です。

 この本で一村の不遇の一生を詳しく知ると、彼の奄美を描いた絵の凄さをさらに理解することができる

ような気がしました。

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 文庫本の表紙絵は代表作のひとつの「奄美の杜9 ビロウとアカショウビン」からとったものです。

 ワタクシはこの絵が大好きで、携帯のストラップもこの絵のものを使っています。

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 来年また来ることができたら、こんどこそ奮発して額入りの絵を買おうと心に刻んで奄美大島を後にし

ました。