パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

アマルフィ 女神の報酬 をみてきました。

 大相撲中継が始まると、毎日午後1時からテレビの前で根が生える家人と日程が合わないため、延び延

びになっておりましたが、ようやく「アマルフィ 女神の報酬」を夫婦割引で見てきました。

ところで、最近のシネコンはネットで座席指定チケットを買えるので便利なものですね。


https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/9f/17/yhamalfi532006/folder/1600197/img_1600197_48816639_0

 

 新聞の映画評では、

 『…後半になっても黒田(織田裕二)と紗江子(天海祐希)のキャラクターを描き込めず、犯人グルー

プの終盤の行動にも「なんで」と声をあげたくなった(毎日新聞)』『…ドラマは薄味、リアリティー

欠き、映像にも魅力がない。話題性に中身が追いつかなかった(日経新聞)』

 と辛口の評価が加えられていたこの映画でしたが、どちらかというとストーリーにはあまり期待せず、

アマルフィはじめロケ地の映像を楽しみにでかけました。


 映画館は中高年の夫婦づれの観客が多かったです。皆さんワタクシと同じように過去のイタリア旅行で見た

風景を楽しみに見に来たのかもしれませんね。



 ストーリーはネタばれしますので伏せますが、映画評ほどひどくはなかったように思います。たしかに

母親の天海祐希と誘拐された子供の人物像については平板な描き方でした。原作ではもっと書き込まれて

いたのかもしれませんが、映画化するにあたっては、それほどストーリーには影響がないような気もしま

すね。

 終盤で、誘拐犯たちの真の目的と織田裕二演ずる主人公黒田外交官の密命との交差がありますが、「な

んで?」というほど陳腐なものでもないと思いました。



 身代金を要求する誘拐犯に携帯電話で身代金の引き渡し場所をあちこちと指示され、織田裕二天海祐希

ローマの街中をあっちこっちと振り回されるシーンは、「ダーティーハリーⅠ」で主人公のクリント・イース

トウッドが誘拐犯人に公衆電話で指令されてサン・フランシスコの街中をあちこち走りまわされるのを真似し

たのかもしれませんね。

 でもそのおかげで、ローマ市内の名だたる観光名所をメドレーで見られる工夫は結構楽しめました。



 
 なんといってもアマルフィの街のシーンはとても美しく、見にきた甲斐がありました。

 アマルフィの光景に興奮したワタクシが、上映中にもかかわらず「あッ!あそこ行ったどぉ!ここも行った

どぉ!!」と騒ぎまくるのではないかと家人は恐れていたようですが、ワタクシはただただ懐かしさと美しさに

陶然としてスクリーンを見つめておりました。

 
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/9f/17/yhamalfi532006/folder/1600197/img_1600197_48816639_1
(アマルフィの小さな港の空撮シーンでは左側の船着場の前に映っているホテルを背景に撮りました)



https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/9f/17/yhamalfi532006/folder/1600197/img_1600197_48816639_2
(天海祐希が迷路のような通路を昇っていくシーンがあります。昇り切るととこんな場所に出られました)


 アマルフィといっても実際の映像では近くのアマルフィ海岸沿いのラベッロや人気のポジターノの風景も使

っていましたね。

 全編にサラ・ブライトマンのTime to say goodbyeが流れていてテーマソングなのでしょうね。本人が出て

くるシーンもありますが、とても美しい声でした。



 アマルフィ 女神の報酬…意外にお買い得の映画だと思いました。