東京国立博物館を散歩してきました。
東京の街歩きをしておりますが、よく考えるとランドマーク的な場所に最近行っていないことに気がつ
きました。
ということで今回は上野公園にある「東京国立博物館」を散歩してきました。ここを訪れるのはいつ以
来のことでしょうか…。
ます。東洋館は今は休館中です。これ以外に黒田清輝の作品を展示している黒田記念館があったことをあ
とで知りましたが、今回は見逃してしまいました。
平成館では「染付展」と「伊勢神宮と神々の美術展」が同時開催されていましたが、今回は「染付展」
のほうを観覧してきました。
ていました。
「染付」とは「白磁の素地にコバルトを含んだ顔料を用いて筆で文様を描く技法」のことだそうです。
古いものでは14世紀ごろのものも展示されていました。ベトナムの作品が展示されているのが意外で
したが、中国と陸続きですからこうした技法が伝わっても不思議はないのでしょうね。
焼き物にそれほど興味はないのですが、トプカプ宮殿にも中国を中心とした焼物の展示館があって興味
深く見学したので、つい「染付展」を選択してしまいました。白磁に深い藍色の絵柄はとても素敵でし
た。
「染付展」を観覧してから本館にもどって常設の展示を観覧しました。夏休みのためか子どもたちも多
かったのですが、外国人観光客がこんなに多いのかと驚きました。たぶん観覧客の1割以上はいたような
気がします。
大昔から近代までの日本文化を、実物でコンパクトに俯瞰するにはもってこいの場所なのでしょう。ロ
ンドン観光で大英博物館が外せないのと同じことですね。
本館内は展示物によっては写真撮影が禁じられていますが、それ以外は撮影OKです。館内は天井もた
かくとてもゆったりと観覧できました。
(器にはりついた蟹も焼き物です。これにはびっくり)
表慶館にすすむとアジアの仏像の展示が行われていました。インドの仏像が印象的でしたね。
法隆寺宝物館は、館内に展示しているものが1200年も前のものなのに、それらを納める器の建物が
とても現代的で、その対比がとても興味深かったです。
観覧を終え、帰りは上野公園の中を通ります。
御徒町駅周辺は居酒屋が林立しており、ごらんのとおりのにぎやかさです。
まるで香港の下町みたいなエネルギーを感じますね。
で、そのエネルギーのおすそ分けをいただこうと、居並ぶ立ち飲み屋の中から「たきおか」というお店
に入って遅い昼食です。別にここを選んだわけでなく、店の人に声をかけられたからなんですが。
奥行きは結構広いおみせでした。カウンターと樽を利用した小さなテーブルがいくつかあるお店です。
お値段はご覧のとおりの庶民派価格ばかりです。
世界の文化に触れて精神的に高揚したあと、こうしたお店でリラックスするのもなかなかいいもので
すね。