ロンドン散歩行 １ 遅い夏休み

　ほんとはインドに行きたかったんです。

　でも家族が猛反対でした。

　反対の理由は夫・父親が心配…というよりは、訳のわからん病原菌を持って帰ってきたら困る！という

のが家族の本音のようです。

　という訳で結局明日からロンドンに散歩に行くことにしました。２３日帰国予定です。

　沢木耕太郎氏の「深夜特急」ではバス旅行の出発地がデリーで最終目的地がロンドン。インド行きが不

発に終わったので、それならいきなり終点に行ってしまえ！とロンドンに行くことになってしまいまし

た。

　これまで、ペナン・シンガポール・バンコク・マラッカ・イスタンブール・リスボン・ローマ…と２６

歳の沢木耕太郎氏がたどった道を、必ずしも意図的ではありませんでしたが、とぎれとぎれにかつ順不動

に散歩してきました。

　中高年サラリーマン生活の中では、一年に一回海外に行けるだけでもましなほう、とは思いますが、い

ずれ体力的にも一人旅がきつくなるでしょうから、とりあえず終点を押さえておいて、あとは行ける所を

ほっつき歩こうかな、といった具合です。いいかげんなものですね。　

　今回も切符とホテルだけは押さえてありますが、あとは何にも決めていないので、ロンドンにずっとい

るのか、郊外に足を延ばすのか…毎度のことですが行き当たりばったりで行こうかと思っております。

　若い頃、カバンに荷物を詰め込んで街から街へ日本中を旅回りしてヘトヘトになったので、最近海外に

行くときは、どちらかというと一つの街にいてその街を歩き回る、というスタイルが多いですね。

　旅にさける日数が、数日程度の短い旅しか許されない現状ではこれも致し方なしというところです。

　街から街へさすらいの旅は仕事から解放されてからとなりますが、ほんとに実現できるか定かではあり

ませんねぇ。

　ま、先のことはともかく、のんびり楽しんでこようと思います。結局こちらにいるのと同じように下町

のパブで飲んだくれて帰ってくるだけかもしれませんけれどね。でもそれもまたよしとしましょう。

　今回も短い時間ですが「ア～セラ～ズ、ムリセ～ズ、マタクリャイイ～」の精神で行ってこようと思っ

ております。