ロンドン散歩行 8 朝の散歩はビッグベン
1日目の夜は結局夜中に目が覚めてしまったため、そのまま起きてメモの整理やテレビを見ていました。
ワタクシは日本ではどちらかというと怠惰なくせに海外に出ると急に勤勉になって朝早くから街歩きに
出かけるのが常なのです。この朝も、午前6時を過ぎてもまだ外は真っ暗でしたが、市内散歩にでかけま
した。
このB&Bの朝食は午前7時30分からでしたが、海外ではホテルの朝食は食べないことが多いです。適
当に街角の食堂にはいって地元の朝食をいただくのも楽しみのひとつなのです。
ホテルのすぐそばにバスの停留所があり24番の路線バスが通っています。この路線はなかなか便利な
ようで、市内の中心部を通っていて観光にも使えそうです。おまけに24時間運行しているという優れモ
ノの路線なのでした。
バス停で待っていると、まだ暗い午前6時30分頃に2階建てバスがやって来たので手を挙げて合図
し、トラベルカードを見せて乗り込み、いざビッグベンを目指します。
ところが地下鉄の「ゾーン制」という仕組みがどうも今一つよく理解できないので、面倒のないよう結
局7日間有効のゾーン1・2のトラベル・カードを購入しました。これならば指定されたゾーン内の地下
鉄・バス・DLR(ドックランズ・ライト・レイルウェイ)が乗り放題なのです。
さて、バスにはうまく乗れたものの、なかなか上手くいかないもので停留所を間違えて途中で降りてし
まいました。冷や汗をかきかきバスを乗り直したりしたので少し時間がかかりましたが、無事ビッグベン
が目の前に見える停留所に到着しました。
まだ夜が明けたばかりでしたので気温も低く、歩く人もまばらでした。高くそびえるビッグベンを間近
かに見上げたときはさすがに眠気も吹き飛び、遠く離れたロンドンにやって来たんだなあ、という感慨が
ひしひしと湧いてきました。
とがわかりました。でも却ってその方が都市としての重厚さが感じられるような気もしますね。
地図を見るとテームズ川の向こう岸にウォータールー駅があるのでそのままぶらぶら歩いて行ってみま
した。
ここもかなり大きな駅でやはり天井がガラス張りとなっていて構内はとても明るい雰囲気でした。
まだ朝早い時間でしたが行き交う人も多く、片手にコーヒーを持って飲みながら歩いている人をたくさ
ん見かけました。物を食べている人も少なくありません。イギリス人はこうした点はあまり気にしないよ
うですね。改札口も日本のとは随分ちがうので見ているだけでも興味は尽きません。
しばらく駅を散歩したあと、またビッグベンの方へ歩いて戻ります。ビッグベンのすぐ近くに名前だけ
は昔からきいたことのあるウエストミンスター寺院があったので行ってみることにしました。
さすがに壮麗な建築でしたが、残念ながら開館は午前10時からとのことでまだかなり間があるので建
物の周囲を見るだけにしておきました。
入場料が15ポンドと結構なお値段なのですが、入場料を徴収する言い訳めいた文章が堂々と掲示され
ていたのが妙に可笑しかったですね。
物々しい建物ではなく、英国首相は普通の建物みたいなところを出入りしているように見えましたので、
英国の首相官邸とはどんなところか覗いてみたいなとは思っていました。
ところがダウニング街の入り口はこの通り厳重な警戒態勢が敷かれていました。
昔からこんな関所みたいになっていたのかどうかはしりませんが、テロ対策の一環でもあるのでしょう
ね。とても観光客が通りをうろうろする雰囲気ではなかったのが少し残念でしたね。