麻布十番散歩

　入社して３年目頃に社内報の担当をしていたとき、麻布十番にある印刷所に出張校正にきていました。時々麻布十番商店街にも立ち寄っていたのですが、以来まったく足を踏み入れていなかったので３０年ぶりに商店街を散歩してみました。

　当時はもちろんなかった大江戸線の麻布十番駅で下車します。

 

 

 

　久しぶりに来た麻布十番は、細かいことはすっかり忘れてしまいましたが、なんだかもっと静かなところだったような記憶がするのですが、今はカフェや小さなレストランが林立し、車の往来も結構あり随分賑やかなところに変わってしまったようです。

　パティオという小さな広場ではいろいろなイベントが開催されるようで、今日は長野県の木島平の物産展みたいなのをやっていました。

 

 

 

 

 　豆源本店は記憶にあるのですが、建物はあたらしくなったような・・・。

 

 

 

 　土曜日のため店内は豆菓子や煎餅を求めるお客で込み合っています。

 

 

 

 　ワタクシも土産に豆菓子を３つばかり買い求めました。

 

 

 

　なんだか昔の印象と程遠いような場所にきてしまったなあ、という思いが募る中で永坂更科なら昔のままだろう思い行ってみると、どうやらここも建物は建て替えられてしまったようです。

 

 

 

 

　店内もあの頃はいわゆる和風の感じがした記憶があるのですが、そんな雰囲気はあまりなさそうですね。

 

 

 

　ちょっと失望しつつ、蕎麦の実の芯を粉にしたもので作る御前そばを注文しました。注文するとすぐ甘辛二種類のタレが運ばれてきます。

 

 

 

 　ほどなくして運ばれてきた真っ白な御前そばは昔と全く変わらないようです。

 

 

 

 

　印刷所に通っていた頃を思い出しながらおそばをいただいたあとは、なんとなく街の雰囲気に馴染めなかったので引き上げようかなと思ったところ、近くに小さな今川焼きのお店があったのを見つけました。

 

 

 

　３０年前にもあったかどうかは記憶にありませんが、店主のおじいさんといい狭い店構えといい、いかにも昔の街の雰囲気が濃厚なのでなんとなくほっとして食後のデザート？に今川焼きを買い求めました。 

 

 

 

 

　ちょっとうすボケていますが今川焼きの後ろの薄い青い建物は六本木ヒルズです。肉眼で見るのは初めてです。こんなところにあったんですね・・・。これでは麻布十番も変わってしまう訳ですね。

 

 

　ワタクシの両親も若い頃はこの辺りに縁があったらしく「一の橋」なんて地名を母親の口から聞いたことがありました。そんな縁のある麻布十番だったのですが、酉の市の日にでもくればまた雰囲気が違って楽しめるかもしれませんね。

 

　おっと、違和感を持って散歩していたせいかワタクシとしたことが、お酒をいただくのを忘れてしまいました・・・。