パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

ディープな庶民派横丁散歩

 表参道でワタクシにしてはオシャレなお店で家人と食事をしてから数日後の土曜日、こんどは全く正反対のディープな横丁を一人散歩いたしました。その名も大井町駅前の「東小路横丁」であります。
 まだ明るい午後4時少し前に到着し、狭い路地を進んでいくと若い人が何人かたまっている場所がありました。何気なくそちらにいってみると「肉のまえかわ」というお店の前で開店を待っている列でした。
 
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 一見するとお肉屋さんです。実際ガラスケースには肉も並んでいるようですが、ここは立ち飲み屋さんでした。手書きの準備中の札もいい加減なもので好感が持てます。
 
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 しばらく並んで待っていましたが、常連らしい帽子をかぶったおじさん(2枚前の人です)が4時を過ぎたら札を勝手にはがして店内に持っていってしまいました。それを合図にいつの間にか大勢並んでいた人が順番に店内に入っていきます。
 
 システムがわからないので前の人のやり方を見て注文の要領をつかみます。飲み物とツマミは並んだ順番にガラスケースの向こう側にいる2人の女性に注文し、代金と引き換えに貰います。缶ビールだけは別のケースに入ってるので自分で出してきて女性店員に見せてお金を支払います。
 今まで経験したお店の中でも庶民度?は相当上位に入るお店なのに若い男女のお客が多いのに驚きます。
 
 
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 飲み物とツマミを受け取ると、あとは狭い店内に適当に置いてあるテーブルに散って飲み始めます。ツマミはまだ口開けなので焼き物・揚げ物はなく、冷たい生肉が中心になります。
 
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 鶏のささ身(250円)が人気のようでしたので、ワタクシもにんにくをトッピングしたものとポテトサラダ(130円?)、コップ酒(230円)を注文します。お値段も財布にやさしい価格帯でありますね。箸はなく焼鳥の串が箸代わりというのも大胆でうれしくなってしまいます。お皿も飲み屋にしては異色のデザインのもを使用してますね。
 
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 隣で一人で飲んでいたおじさんに話しかけ、しばらく雑談が弾みました。地元の方で、買い物に行く途中にここで一杯ひっかけていくのが習慣とのことでした。「肉のまえかわ」は地元でも有名な店だそうです。
 この東小路というエリアはもともとは終戦直後に間口の狭いバラック小屋が立ち並んだのが始まりだそうで、最盛期には100軒の小さな飲食店が軒を連ねていたそうです。今は60軒に減ってしまったようですが、それでも昭和の庶民の臭いを発散するノスタルジックな飲み屋街として人気があるそうです。 
 話が弾んでいるうちに揚げ物ができてきたので、串カツ(1本110円)を貰ってきました。
 
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 お酒を2杯いただいて、適当な時間でオジサンに挨拶をして切り上げます。狭い店内は結構込み合っています。どういうわけか店前にオウムがおとなしくとまっています。お客さんのオウムだそうで、これも名物のひとつとのことでした。
 
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 「肉のまえかわ」を出た後、路地を散歩すると、なかなか面白そうなお店もあるようですが、一見さんは入りにくいお店も結構ありそうです。
 
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 そんな中で、入り口の扉を開放しているお店がありました。ワインと肉のお寿司の店「バル肉寿司」でした。後で調べるとチェーン店でした。
 
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 2・3階もありますが、一階の立ち飲みカウンターで早速赤ワインをいただきます。
 
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 つまみには生ハムを注文。東小路のディープな雰囲気の中では異色のお店なのでしょうか。
 
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 「肉のまえかわ」で鶏のささ身をいただいたので、ここでも肉の中トロのお寿司をいただきました。初めての食感でしたが、魚のトロよりは歯ごたえがありましたね。生肉もなかなかいけるのかもしれません。
 
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 オシャレなスポットもたまにはいいですが、どうもワタクシにはこういううらぶれた雰囲気のほうが性に合うようです。家人を誘っても絶対に来ないでしょうが・・・。
  
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