パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

横手・角館 雪中行軍の旅①

 2月11日(金)・12日(土)、1泊2日の短い旅でしたが、秋田県の横手・角館を散歩してきました。
 今回の旅の目的は11日(金)が横手かまくら見物、12日(金)は途中下車して角館(かくのだて)の「武家屋敷」周辺の観光です。
 
 11日(金)の朝、東北新幹線で一路大曲(おおまがり)経由で横手を目指します。秋田には大昔に行ったことがあるのですが、そのときに新幹線があったのかどうか記憶がありません。今回はまずは横手市が目的地なので仙台・盛岡を経て大曲駅で新幹線を途中下車し、在来線で横手駅に向かうこととなりました。
 
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            (東北新幹線の秋田行き「こまち」は盛岡で切り離され在来線を走ります)
 
 
 ところが横手地区は昭和48年以来の大雪でかなりの積雪があった上に、さらにこの連休にかけて全国的な大雪の影響で大曲―横手間の在来線の除雪が間に合わず、結局11日(金)は運休となってしまいました。
 
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                (車窓から見る外の景色は北へ向かうほど雪が深くなっていきます)
 
 
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                           (地元紙「秋田魁新報」の12日(土)朝刊の記事)
 
 新幹線の車内放送で在来線運行中止のアナウンスがあったときはどうなることかと思いましたが、幸い大曲駅から横手駅までは地元の羽後交通によるバスの振替輸送があるとのことでひと安心しました。
 ところがあとで車掌に訊くと、振替輸送もどうなるかわからないようなニュアンスでしたので一体どうなることやらと一転して不安になります。
 最悪の場合は適当な場所で泊まるか、新幹線は運行に支障がないので仙台に戻って家人の実家に転がりこむという手もあるのでなんとかなるだろう、と思い直し大曲駅に向かいます。
 
 予定より少し遅れて11時過ぎに大曲駅に到着。改札口で係員に訪ねると振替バスは11時30分発でちゃんと横手まで行くというので再びひと安心しました。振替票羽後交通の営業所の地図を貰って外に出ると、駅の周りはものすごく雪が積もってます。少し歩いて営業所につくと待合室は横手に向かうお客であふれています。中に入って暖房で温まるスペースはなさそうでした。
 
 
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         (このときは気がつきませんでしたが、振替バスは直行便でなく普通の路線バスでした)
 
 
 ところが出入り口からぞろぞろ人が出てきて通りの方へ向かうので、確かめると、これからバスが出発するというのであわてて列に並びます。すぐにバスが来たので乗り込み、おまけにたまたま席を移動した人がいたので3人とも座ることができました。1時間はかかるそうですので立ったままでは疲労度が違います。
 たまたま遅めに営業所に着いたのでワタクシたちは列にすぐ並べたのですが、待合室の中で暖をとっていた人の中には却って列に並ぶのが遅れ、次のバスになった人もかなりいたようです。
 
 
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(あとから来たのに早めに乗り込めました。「私の稀にみる強運のおかげ!」と家人は言張ってました)
 
 結局バスの中で暫く待って、予定どおり11時30分にバスが出発しました。路線バスでしたので停留所に近づく度に車内放送が流れます。横手駅に近づいたあたりで下車する人はいましたが、それまでは誰一人下車せず、皆さん少々疲れたのか黙りこくっていたようです。家人と娘も途中から居眠りをしておりました。ワタクシは隣のお姉様(里帰りのようでした)と世間話をしたり、思わぬ経験ができたと前向きに捕らえて雪景色をしっかり見て過ごしました。
 
 
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(滅多に見られない圧倒的な雪景色にカメラを向ける乗客も少なくありません。ワタクシも同様です)
 
 ほぼ1時間で横手駅前のバスターミナルに到着。横手駅前の停留所で降りるつもりでしたが、乗客が皆降りるので一緒に降ります。
 
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   (我々を運んでくれたバス。横手駅前が終点ではなかったんですね。ご苦労さまでした。)
 
 バスを降りても除雪した雪が高い壁のようになっているので見通しがきかず、駅の場所がよくわからないため少しウロウロしてしまいます。不覚にもあらかじめ買っておいたるるぶを家に忘れてきてしまい、街の地図も手元にありませんでした。
 
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                       (横手駅に向かう道です。雪の多さに半ばあきれてしまいます)
 
 時刻も昼過ぎにかかり家人と豚児下が「お腹が空いた」と騒ぎはじめたので、駅近くに横手やきそばの店があったことを思い出し、少し歩き回って「食い道楽横手駅前店」を見つけました。
 
 ワタクシたちの前に6人連れがいたのですが、彼らは席数が足らず寒い外で並ぶ羽目に。ワタクシたちは3人でしたのでちょうどカウンターに3席並びの席が空いていてすぐ座れました。これも「家人の稀にみる強運」のおかげということになりました。そのあとのお客さんもいつの間にか降ってきた雪の中でしばらく待たされたようです。
 
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                               (食後出たときの写真です。結構並んでいますね)
 
 
 
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     (カウンターには焼きそば作成パフォーマンスのディスプレイがどど~んと展示されています)
 
 普通の定食もありますが、折角横手に来たのですから迷わず横手やきそばを注文します。他のお客さんもほとんど横手やきそばを注文したようです。
 
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           (焼きそばは鉄板の上ではなくこの店ではフライパンで炒めてました。)
 
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                               (こちらはトッピングの目玉焼きを焼いています。)
 
 
 
  こちらが平成21年のB-1グランプリでゴールドグランプリに輝いた「横手焼きそば」です。目玉焼きのトッピングと福神漬けが特徴のようですね。
 
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 お店によって違いがあるのでしょうが、ここでは目玉焼きは半熟未満で崩してそばとまぜていただきました。ソースは甘め、ひき肉を使っています。お値段は500円。普段食べるソース焼きそばよりは優しい感じのする味でした。空腹だったせいもありペロリといただいてしまいました。(続く)