パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

たまには古い映画もいいものです

 せっかくの土曜日でしたが雨模様の鬱陶しい天気でしたね。
 普段映画は家人と一緒に夫婦割引を使ってシネコンに行くのですが、今回は家人が「ドッグ・ポリス」とやらの映画を見たいと言い張りました。
 ところが、10月22日から高田馬場早稲田松竹~いわゆる名画座ですね~で、前々から見たいと思っていた「死刑台のエレベーター」が上映されるのでワタクシは高田馬場行きを主張いたしました。
 結局妥協案として、「なんとかポリス」は明日シネコンに行くことにして、本日はワタクシ1人で高田馬場へ行くことにしました。
 
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 早稲田松竹高田馬場駅から早稲田大学に向かって歩いて数分のところにあります。昔は結構ボロボロの映画館で、ワタクシの記憶では天井が落っこちてけが人が出た事故がありました。
 今はそんなことはなくとてもきれいな映画館になっていました。ただし名画座ですので余計な設備はなくシンプルな映画館でした。
 
 本日の出し物は,去年公開された日本のリメイク版ではなく、上記のとおりジャンヌ・モローモーリス・ロネ主演のサスペンス映画死刑台のエレベーターです。もう54年も前の映画なんですねえ・・・。 
 
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  もともとこの映画に興味があったのではなく、たまたまマイルス・デイビスサウンドトラックのCDを買って聴いているうちに映画も見てみたいなあ、と思ったのがきっかけです。
 ツタヤのレンタルDVDでも注文したのですが、在庫が少ないせいか、注文して1年以上たちますが宅配される気配はなさそうでした。
 
 そんななかたまたま早稲田松竹の上映プログラムをみたら10月に上映されることを知り楽しみにしていたものです。
 このサウンド・トラックはフィルムを見ながらアドリブで演奏したといわれており、映画音楽の傑作のひとつといえるでしょうね。
 
 
 
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 映画館に行くまで知りませんでしたが、早稲田松竹は二本立ての上映(懐かしい!!)になっており、併映されたのが同じルイ・マル監督の全く聞いたこともない「地下鉄のザジ」という映画でした。
 
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 ・・・これが「死刑台のエレベーターを撮った同じ監督なの?」と疑いたくなるようなヘンチクリンなコメディ映画でした。とはいえ、まだ空港を除いては訪れたことのない、50年前のパリの街角の風景をたっぷり楽しめたことと、若き日のフィリップ・ノワレの姿を見られたことは収穫でした。
 
 日本人と欧米人の笑いの感覚は少し違うのではないかと思います。外国のコメディ映画、たとえばワタクシと家人が見た悪夢のようなオースチンパワーズ・デラックス」のように上映中ただの一瞬も面白いと思ったことがない映画(日本で上映するくらいですからヒットした映画なんでしょうが、面白さが全く理解できませんでした)に当たることがあります。(このときは「金返せ!」だけでなく「時間も返せ!」と言いたくなるほどでした)
 
 「地下鉄のザジ」は封切当時としてはヌーヴェルヴァーグ映画として評価が高かったようですから、現在の目で50年前の映画を評価してはいけないのでしょうね。 
  
  
 ・・・「オースチンパワーズ・デラックス」は同時代ですから酷評してもかまいませんね。(我ながらよっぽど悔しい思いをしたようです)