パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

ソウル散歩行⑤ 1日目 往十里で「食う」

 明洞で「撃つ」を達成したあとはホテルに向います。
 
 ホテルは地下鉄2号線「往十里(ワンシムニ)」という駅で降りて数分のところにあります。ソウルの中心街から東側に寄った町のようです。
 
 まずは射撃場近くの地下鉄4号線明洞駅に向います。 ソウルの地下鉄は初乗り料金は1000ウォン(約69円)ですが、関東でいうSUICAPASMOに相当するT-moneyカードで乗車すると割引になります。そこで明洞駅でカードを購入し、早速地下鉄に乗り込みます。
 
 カードは自動販売機で購入しましたが、最初は買い方が判らず、しばらく他の乗客が切符やカードを買うのを眺めていました。そのうち日本人の観光客が何人も入れ替わりにやってきて切符やカードを購入していたので、声をかけ自販機の操作方法を教えてもらって無事購入できました。
 
 カードの料金はデポジット代として3000ウォン。とりあえず10000ウォンをチャージしておきました。使い方はSUICAと全く同じです。 
 
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  ソウルの地下鉄は広軌のようで車両の幅がかなり広くゆったりとした感じがします。全部の路線ではないようですが、次の駅に近づくとなんともいえない名調子の民族音楽らしきメロディに続いてアナウンスがあります。妙に印象に残る音楽でした。
 
  空港からの途中、ガイドのKさんの解説では韓国では小学校で漢字学習の時間があるとのことでしたが、漢字はあまり使われていないものと思っていました。それでも少なくとも地下鉄の駅名表示には漢字が記されており、路線図を見るのに随分助かりました。
 
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 2号線の往十里駅に行くには明洞駅から2駅目の東大門歴史文化公園という長ったらしい名前の駅で乗り換えます。これも駅名が漢字で表記されていなければ乗り越してしまうところですね。
 
 
  ソウルの2日間はHOETL VISIONという名のホテルがあてがわれました。日本で言えばビジネスホテルクラスですね。
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  フロントの女性は日本語がペラペラでした。日本人宿泊客が多いということでしょうね。部屋は靴を脱いで上がる方式です。釜山のホテルもそういえば靴を脱いであがったことを思い出しました。床には暖房が効いていました。あとでフロントの女性に訊くとオンドルではないとのことでした。
 
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  荷物を解き(といってもリュックひとつですが)、シャワーを浴びてから、だいぶ疲れてきてはいましたが夕食にでかけます。フロントの女性によるとホテルの裏側辺に飲食店がたくさんあるとのことでした。
 
 ホテルの裏口から出ると、ご覧の通り別のホテルの賑やかなネオンが・・・。
 
 所謂「逆さくらげ」のマークは韓国では単に旅館(ヨガァン)を示すものだと聞いていたのですが、このキンキラキンのネオンを見ると時代とともに少し意味が変わっているのかな、という感じがしました。
 
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  外気はかなり冷えています。この時期のソウルの最高気温は0度から5度くらい。最低気温はマイナス10度もめづらしくありません。
 
 身体が寒さで縮む中、少し歩くと確かに飲食店が賑やかに連なる道に出てきました。残念ながらここらあたりのお店は漢字表記はまったくないようで外から看板だけ見てると何のお店かサッパリ判りません。
 ただ、ガラス越しに中が見えるお店が多いので、お客の混み具合や、お酒を飲んでいるのか、焼肉のお店かどうか、くらいは見当がつきました。
 
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 ウロウロ歩き回っているうちに、ビニールで覆われた、大衆的な感じでお客も多そうな店がありました。 寒いし腹も減ってきたので中に入ってみました。お店の名前は・・・見当もつきません。
 
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  中に入ると、キャッシャーにおじさんがいたので「あんにょんはせよ~♪」と声をかけ、人指し指を立てて1人であることを告げます。すると、おじさんは空いている席に案内してくれました。どうやらおじさんが店長のようです。
 
 お店は焼肉がメインのお店のようで、一つひとつのテーブルに排煙用の太いパイプがまるで蛇のように張り付いていました。
 
 
 
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 壁にメニューが書いてありましたが、なんだかサッパリ判りません。ただ、500g と書いてあったので多分肉の種類なのでしょう。500gで15000ウォン(約1035円)とありますので料金もやはり大衆的なようです。これならひと安心です。
 
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 メニューはこれ以上解読できず、隣のテーブルの女性二人連れがお肉を食べていたので、おじさん店長に二人のテーブルの上を指差して「これ、ちゅぜよ」と日本語と韓国語ちゃんぽんで注文しました。
 
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 注文を受けたおじさん店長が若い店員に「△※%&#”・・・」と声をかけると、若い店員がさっそく火のついた練炭を持ってきてテーブルの丸い穴の上からセットします。このお店の火力は練炭なんですね。日本では最近自殺や殺人の道具でしか話題になりませんが・・・。
 
 ほどなく金盥みたいな器に盛られた肉とワカメスープ、白菜キムチ、ナムル?、にんにく、玉ねぎ、コチュジャン?もう一つ赤い味噌ダレがどどどっと運ばれてきました。どうやらこれで一人前のようです。
 
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 飲み物は焼酎(ソジュ)を一本いただきました。稀釈式焼酎でそのままいただくやつですね。 
 
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 だんだん練炭の火力が強くなり、肉が焼け始めましたが、ワタクシがもたもたしていると、見かねたおじさん店長がやってきて焼き方の見本を示してくれました。 「イルボン?」 と訊かれたので、思わず覚えたての韓国語で・・・
 
 「ね~、ちょぬんいるぼんさらみえよ」(ハイ、ワタチニホンジンアルヨ)
 
と元気に答えると、おじさん店長も笑顔でうなずいてくれ、ちゃんと通じたらしいので移動と寒さでへとへとでしたが、疲れも吹き飛んだような気がしました。
 
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 ワカメスープが冷えた身体を温めてくれます。にんにくも焼いていただきました。
 
 突然店員がトビラを開け放しにするので冷たい風が入ってきて身震いしてしまいます。「なんだべまず」と思いましたが、よく考えるとこれは空気を入れ替えて練炭による一酸化炭素中毒を防いでいたんですね。
 
 お客がぱらぱらと席を立ってワタクシの後ろにある方に行くのでなんだろうと後ろを見ると、キムチや薬味類がおいてありました。これは取り放題なんですね。大きなジャーがあったので御飯があるのかな、と思って開けてみるとこれはワカメスープの入れ物でした。
 
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  ほっとしながら焼肉をいただき焼酎を飲んで、これで「飲む」と「食う」を一応達成した訳であります。
 
  完食しておじさん店長に会計を頼むと、焼肉一式と焼酎1本で満腹になって18000ウォン(約1242円)。 嬉しいお値段でした。(つづく:またまた長くなってしまいました。ご容赦ください)