カネス酒場(レトロ系)経由で東京スカイツリー(最先端系)へ行ってきました。
晴天に恵まれた土曜日、耳母、もとい、ミーハーなワタクシは今一番の話題のスポット、東京スカイツリーに行ってきました。
その前に昼食をどこで取るか・・・。
目指すは土日は昼からやっている「カネス酒場」です。
初めて降りた一之江駅。オマケに駅ホームにあった地図表示が南北が逆転していたので当初は道に迷ってしまいました。
地上に出て道を歩く人に尋ねるのですが、真昼間に飲み屋の名前を出すのもナンなので、住所を言って訊くと「わかりません」という返事が相次ぎ、お店にたどり着くのに結構時間がかかってしまいました。
結局、駅近くの環状7号線と交差している今井街道を荒川方面に歩いていけばいいとわかり、とことこと10分程度歩いていきます。
それらしいお店につきましたが、のれんに「カネス」とは書いてありません。恐る恐る扉を開けて・・・
お店の中にいた大将らしき人に尋ねると、ここがやはりカネス酒場に間違いありませんでした。「カネス」とは屋号で差し金に「ス」なんですね。そういえば暖簾にもその屋号が書いてありました。
・・・それにしても、昼からやっているはずなのに、あれっ?お客が1人もいません。おまけに節電でもないのに電気もついていない・・・。
大昔、旅先で、とある所に入ったところ、お客がワタクシしかいなくて、次の客が来るまで照れ隠しに一所懸命拍手したときのことを思い出しました^^ゞ
大将も無口な人みたいで、店の中がやけに静かです・・・。
「なんだかまずいシチュエーションだなあ・・・」と内心思いながらカウンターの隅に座り、ビールを注文。煮込みらしき鍋があったので、大将に煮込みはもう注文できるのか訊くと、すっとカウンター内に来て器に入れて煮込みを出してくれました。
しばらく居心地が悪い中でビールと煮込みをいただいたあと、お酒を注文すると、女将さんがでてきました。
こちらは明るい感じの人でした。煮込み鍋の隣の椅子に座り、他に客もいないのでワタクシと会話が始まります。
すると、もともとお話好きな女将さんなのか、話がどんどんはずみ、飲み食いそっちのけで話が続いてしまいました。
女将さんは、今日午前中に招待されて東京スカイツリーに行ってきたそうで、会場は22日の開業前のいろんなイベントで沢山の人出だったそうです。これからワタクシがスカイツリーに向うというと、午後は多少人が減るのではとのことでした。
話の合間にマグロを注文します。
「カネス酒場」は昭和7年創業。看板はなんといっても92歳の大女将(大将の母親、女将の姑だそうです)。今日もちらりと奥から出てきて挨拶してくれました。
お店の中は、外の喧騒とは別の時間が流れているようです。そんな昭和レトロな雰囲気の漂うお店は映画の撮影や雑誌の取材が引きも切らないそうです。
つい最近も「おんな酒場放浪記」の撮影があり、溝の口でも撮影していたモデルの女性が来たそうです。近々放映されるそうですので楽しみですね。
この雑誌、ワタクシも持っていますが、「カネス酒場」はじめ、いい酒場が数々掲載されているので今や酒飲みの間ではプレミアがつくほど人気のムックだと女将さんが言ってましたが・・・
御歳92歳の大女将さんも登場してます。お店に出るときは、今女将さんがいる煮込み鍋前の椅子に座っているようですね。
大将(口数が少ないなだけで別に無愛想でないことがわかりました)によると、写真のこの古めかしいマッチ、在庫があったのを常連さんに配ってしまい、今では希少価値のあるマッチだそうで、いまだに常連さんから欲しがられるそうです。
女将さんとの話の中でもでてきたラーメン。土日の昼食だけでなく、締めにいただく酔客も多いとのことでしたので、折角ですからワタクシもいただきました。
ラーメン丼もいまどき珍しい形ですね。