第二次ソウル散歩行(本編⑤):東大門市場から焼魚定食横丁へ
昨年1月のソウル弾丸ツアーと異なり、今回は特に見て回る目的もないので朝もゆっくりユースのカフェで朝食を摂ったあと、荷物をチェックアウトの時に頼んでユースのフロントに預けて散歩にでかけます。
さて、どこに行きますか・・・ということで、前回行かなかった東大門に出かけてみました。
地下鉄5号線の永登浦市場駅から乗車し、隣駅の新吉駅で1号線に乗り換え、東大門駅に向かいます。
通勤時間帯はとっく過ぎているようで地下鉄は空いていました。
東大門駅で降りて地上に出ると目の前に東大門が建っています。
しばらく門前の芝生に腰を下ろして休んでいましたが「なんだか眺めがあまりよくないなあ」と思っていると、どうやらここからは裏側になることに気が付き、反対側にまわってみます。
こちらが正面の眺めですね。
正面側には各国語で東大門についての解説の掲示がありました。
「東大門」の正式の名称は「興仁之門」というんですね。
東大門といえば、周りに東大門市場があります。
この市場は衣料品が豊富に売られているので人気の市場のようですね。
市場内をぶらぶら西に向かって歩いていると、靴ばかり売っているエリアに出ました。通路に敷いた段ボールや板に靴を並べて売っているお店もあります。これだけ同じものを売っている店が並んでいるということは、小売だけでなく卸でもやっているんでしょうかね。
東大門市場の通路をそのままぶらぶらと西方面に歩いていくと、食堂の並んでいる路地にでました。
なにやら香しい匂いの煙がもうもうとたっています。どうやら並んでいるお店はみな店頭で魚を焼いている食堂のようでした。
前回は毎日焼肉を食べましたが、ソウルでは普通は二人前が最低のようで、立ち食いの焼肉屋でもでっかい骨付きのカルビ肉を二本どどんと出されました。
となると、生来の貧乏性で残すのはもったいないと頑張って全部平らげてしまい、体重増加に拍車がかかった苦い思い出があります。
というわけで今回は焼肉は原則として控え、もっとヘルシーな外食にしようとおもっていましたが、焼き魚定食ならちょうどよいことになります。
そこで適当にお店を選び、店頭で魚を焼いているおばちゃんに一本槍の「あんにょんはせよ~♪」と挨拶すると、おばちゃんも心得たもので、中に入れと薦めます。
さらに目の前で焼いている魚の種類を日本語で教えてくれました。
「イチモチ」「サバ」「サワラ」・・・イ「チ」モチはご愛嬌ですが、お勧めの魚の中から「サワラ ちゅせよ♪」とサワラ焼き定食を注文します。
もうすぐ昼時の時間帯でしたが、すでに狭い店内にはお客さんが何組か入って定食をパクついています。ごくごく庶民的なお店ですね。
このあとも地元のガテン系のお兄様たちがドヤドヤとやってきてガバガバと食べていきました。
あら?「ぺーちゃう」って広東語だったかな?韓国語だと「ぺくちゅ」だったかもしれませんが、発音が悪かったので却って通じたようでちゃんとCASSビールが出されました。
サワラはアブラがのっていて日本でいただくのと変わりないですね。美味しかったです。(家人なら「だったらソウルまで行かなくて日本で食べればいいじゃない!」というでしょうね、きっと)
ご飯(気持減量中のため残しました)とサワラ焼きにスープ(味噌汁みたいでしたね)、漬物小皿4品とビール大びん1本で10000ウォン。 日本円で897円(今回のレート平均) は円安が進んだといえどもまだまだお値打ち価格でした。(つづく)