第二次ソウル散歩行(本編⑥:二軒目のお宿)
旅行の準備などでばたばたしており、ちょっと間があいてしまいました。
東大門→焼き魚定食のあと市内を少しぶらぶらしたあと、本日(2日目)は宿替えなので新しい宿に向かいます。
もともと今回の旅の目的は4月からの欧州旅行の予行演習でした。Wifiのチェック、学生時代以来のユースホステル宿泊体験・・・そして今度は安宿体験です。
これまでもイタリアを徘徊したときなどは安宿がある地区で飛び込みでホテルを探したことがあります。
フロントで部屋の値段を聞き、予算内なら部屋を見せてもらう。予算より高い場合は予算を伝え、予算内の部屋がないか、なければディスカウントしてくれないかを確認。応えが「Non!」の場合はニッコリ微笑みながら挨拶をして次のホテルに飛び込む・・・。
4つ★クラス以上のホテルではシミッタレた客を嫌がるでしょうから、予約がないと泊めてくれないのかもしれませんが、ガイドブックにも載っていないようなホテルやペンシオーネでは予約のしようもありませんでした。 今はネットで簡単に予約ができますので事情は変わっているのかもしれませんね。
とはいうものの長期旅行となると全期間にわたって予約するのは不可能ですし、仮に可能だとしても行先が縛られ、日程をこなすのにアクセクするような旅はどうなんでしょうね・・・。
となると、どうしても宿の予約は次に行く街がきまってから、あるいは現地で飛び込みや、観光案内所で紹介してもらう、といった方法で宿を確保していく必要がありますね。
予算的にもそんなに贅沢はできませんのでユースホステルはじめ安宿も利用し、疲れたら少しグレードのいいホテルで休養する・・・そんなイメージで考えています。
・・・で、今回はその安宿経験です。
ネットで「ソウル・安宿」で探しているうちに、「新村(しんちょん)ゲストハウス やすらぎ」という日本語名の格安の宿を見つけました。
新村というのは第1次ソウル散歩のときに行ったドラム缶立ち食いカルビの店の最寄駅です。
個室でシャワー・トイレは共同。窓有の部屋で19000ウォン。
荷物を預かってもらっているHI Seoul YHが男性6人のドミトリーで18700ウォンでしたから、これもまた格安料金です。利用客も多いようです。そこでユースホステルは1泊だけにし、「やすらぎで」2泊することにしました。
当初は午後5時頃にチェックインする旨連絡していましたが、早めにチェックインしたくなり宿に電話をいれてみます。女性が電話に出ました。年配のお姉さまのようです。
HPも日本語、宿泊客も大半が日本人のようですので当然のように日本語で話しかけると、ほとんど日本語が通じないようです。ありゃりゃと思っていると、若い女性が代わりに電話に出て日本語で会話ができました。
聞いてみるとこの若い女性は従業員ではなく宿泊客でした。彼女がワタクシの電話の趣旨をお姉さまに通訳してくれ、ようやく3時頃でもチェックインが可能であることが確認できました。宿泊客が電話に出るのは初めての経験でしたね。それだけお客とお姉さまの距離が近い宿であるということなのでしょうね。
地下鉄を乗り継ぎ、地下鉄2号線の新村駅に出ます。新村は近くに大学もあり若い人が多いにぎやかな街のようです。飲食店もたっぷりあるようです。
駅を出てHPに書いてあった地図を頼りに歩いていくと・・・
とある角に4階建ての建物にたどり着きました。1・2階は飲食店。3.4階が宿になってます。宿には外看板がないので、外観ではゲストハウスがあるとはまったくわかりませんね。
↑写真の白い車の後ろ側に入口があり、宿の看板が出ています。階段を上がって2階にいくと・・・
こちらがゲストハウス 新村やすらぎ の玄関です。扉はロックされていたのでインターホンで呼ぶと、しばらくして電話に出たと思われるお姉さまが鍵を開け招き入れてくれました。
韓国ではホテルでもみられますが、靴を脱いで上がる習慣があるようですね。
靴の数から想像すると宿泊客は多そうですね。雰囲気的には若い人みたいです。
こちらが窓・・・もとい、フロントです。
件のお姉さまがここで事務をしているようです。2日分38000ウォンを支払いました。…領収書はくれなかったですね。
お姉さまについて男性階の4階に上ります。3階は女性の階。若い女性がいました。さっき電話に出てくれた女性のようでしたのでお礼をいうと、もう一週間ここに泊まっているとのことでした。
トイレ・シャワー室・洗濯機の使い方、次に自室に案内されて部屋の使用方法・注意点について「日本語」でお姉さまが説明してくれます。ただし、質問するとハングル語が返ってきます。こちらが言うことはわかっていないようでした。一方的に説明する内容を暗記しているような感じでしたね。
どうもお姉さまは宿の管理を時間で請け負っているような感じで、HPを管理しているオーナーは普段は別のところにいる、という感じでしたね。
質問するのをあきらめ、わが部屋を改めて見渡します。・・・といってもわがベランダ狭隘庭園よりも狭い部屋です。
部屋は塗装は白。ゴミは落ちておらず匂いもなく掃除も行き届いております。清潔です。ただし、部屋の横幅は両手を延ばすと届いてしまう程度。窓、テレビ、冷蔵庫はあります。ドライヤーも貸出できるようです。
Wifiは無料でサクサクつながります。PCやIpodを起動すると自動的につながります。これだけは便利ですね。
ベッドは小ぶりで寝返りをうつと落っこちそうになりますね。
HPの写真ではこれほど狭いとは思わない写りだったのですが、ユースホステルと変わらない料金ですから個室でありWifiが無料でちゃんと接続できるだけでOKとしましょう。
部屋が狭いのはフロアを細かく仕切って部屋をつくっているからでしょう。慣れるとそうでもないですが、廊下はちょっと迷路の雰囲気。火事になったらうまく逃げられるかな? 1階は焼肉店みたいですから焼き豚になってしまいそうですね。
東南アジアの暑い国では安いゲストハウスはもっと不潔なところが多いですから、このお値段なら満足すべき水準なのでしょう。
早速共同のシャワーを使い、外出の準備をします。(つづく)