ウイーン2日目です
ウィーン2日目は午前7時に宿の朝食を済ませ、せかせかと出かけます。
本日、観光の最初はハプスブルク家の夏の宮殿、シェーン・ブルン宮殿であります。
宮殿は市内からちょっとはずれたところにあります。行き方はいろいろあるようですが、ワタクシは地下鉄でウイーン西駅まで出て、そこからトラムに乗っていくことにしました。
ウィーンの地下鉄の改札口です。青い機械は刻印機ですので一応改札口なんでしょうね。 刻印機を使う人はあまりありません。みんな一回券ではなく一週間券とか24時間券とかを使う人がほとんどなので、改札を通るたびに刻印機をつかうわけではないからです。
ワタクシもそうでしたので、地図を見ながら通り過ぎようとして思いっきり腿を鉄の柵にぶつけてしまい、今でも左腿が痛いです。
西駅からは58番のトラムでのんびり15分くらいでシェーン・ブルン宮殿の正面に着きます。地下鉄ですとちょっと離れたところに駅があるようです。
午前8時過ぎに宮殿に着きました。切符売り場はまだガラガラでしたが、王宮と共通券のシシィ・チケットをl購入。
ガイドブックによると入場は午前8時30分からとなっていましたが、チケットを見せたらまだ8時30分になっていませんでしたが、そのまま入れてくれました。
宮殿の部屋数は1441室もあるそうですが、チケットの値段によって22室までと40室までの2種類に分かれます。普通のチケットは入場時刻が決まっていて、混雑するときはだいぶまたされることもあります。
シシィ・チケットは40室を見ることができるうえに、すぐ入場ができます。かつ、他の美術館等も観覧できるお得なチケットです。シシィというのは、かの皇妃エリザベートの愛称です。
内部は一切写真は禁止ですので画像はありません。無料で日本語のオーディオガイドを聞きながらコースを回ると1時間ちょっとかかってしまいました。
内部の装飾はやはり大したものですね。一番有名なのは大ギャラリーという舞踏会を開催する大きな部屋です。華絢爛を絵にかいたような部屋でした。
ワタクシが一番印象に残ったのは、それほど大きくはない「鏡の間」です。
この部屋では、父親レオポルドに連れらた子供のモーツァルトが皇帝一家の前で御前演奏したこと、演奏が終わって転んだモーツァルトが、起こしてくれたマリー・アントワネットに結婚を申し込んだ、というエピソードをあらためてオーディオガイドで聞いて感無量でしたね。
宮殿の広大な庭園は一部を除いて一般に開放されているようで、観光客以外にジョギングしている地元の人がたくさんいました。
今日はキリスト教の祝日の振替の休みみたいですね。なんだかよくわかりませんけど・・・。
宮殿の裏側です。ちょっとだけ庭園を歩きましたが、本格的に歩いたらどれくらい時間がかかるんでしょうね。
シェーン・ブルン宮殿の次に、また中心地からはちょっと離れたベルヴェデーレ宮殿の上宮に回りました。
ここにはトラムを乗りついで行きましたが、降りる場所を一つ間違えてしまい、ちょっと歩く羽目になりました。
この宮殿では、なんといってもグスタフ・クリムトの
この絵と・・
この絵が有名ですね。
かなり長い時間のこの絵を眺めていました。
これ以外にも彼の絵が沢山展示されていて、その中にも印象深い絵がたくさんありました。
あと、名前を聞いたことのある、エゴン・シーレという画家の絵もなかなかいい絵(エラそうですね^^)がたくさんありました。
ミラノ以来美術館づいておりますが、写真でしか見たことのない絵を実際にこの目で目の当りにすると震えるような感動を覚えますね。どこがどういいのか、と文学的に説明はできませんけど・・・。まあ、要するに写真で見ていた映画スターを実際にこの目で見た・・・なんだか情けない譬えですが、そんなものでしょう。
続いて中心街に戻って王宮を見学します。
シシィ・チケットはシェーン・ブルン宮殿のほか、ホーフブルク王宮の皇帝の部屋、シシィ博物館、銀器コレクションの3つのコースを見学できます。これも無料のオーディオガイドを聞きながら順路を進むと結構時間がかかりました。
それにしても皇帝一族というのはこんな豪華な金銀や磁器の食器を使うのかと驚くばかりですね。
皇妃エリザベートという人の名は聞いたことがありました。なんとなくのイメージは薄倖の主人公といった感じでしょうか。
ところが実際には身勝手な人で夫の皇帝ともほとんど別の生活をしていたようで、また皇帝の妃としての責務もほとんど放棄していた人だったようですね。
皇帝の周辺からの評判も悪く、皇妃としての仕事をしていない結果、表にでないため国民からはあまり存在そのものを意識されなかったようです。
そんなエリザベートが晩年にひょんなきっかけから暗殺されたため、それまでの悪い評価が一転し、一挙に悲劇のヒロインにまつりあげられたようですね。
世界史には疎いワタクシですので、マリー・ベッツェラーと自殺したルドルフ皇太子の母親がエリザベートだとは今回初めて知りました。
朝から歩きまわったのと、苦手の世界史のお勉強もしてしまったうえ、昼食もとっていなかったのかなり疲れ果て、少し休もうかなと思ったのですが、「そういえば…」と思い出して足を運びました。
美術館よりもたくさんの人が並んでいました…。
ウィーンといえば・・・いろいろありますが、ホテル・ザッハー内にあるカフェ・ザッハーの「ザッハー・トルテ」をミーハーのワタクシはいただいてみようと思いついたのであります。
王宮からすぐそばの国立歌劇場の隣あたりにカフェはありました。
だいぶ混雑していましたので、一人のお客はカウンターへ案内されました。
そこでザッハー・トルテとエスプレッソ・コーヒーをいただきました。
ここに来る観光客は全員と言っていいほどザッハー・トルテを注文するのでカウンターのワタクシの目の前に、奥で作っているトルテがどんどん出されてきます。
お味は・・・トルテは初めていただいたのですが、トルテ自体が甘すぎず、生クリームもくど甘くないのでなかなか大人の味だなあ、という感じでした。
トルテが4.90ユーロ、エスプレッソは2.90ユーロでした。
トルテをいただき一息つきましたが、やはり朝から出っ放しでしたので、いったん宿へ帰ろうと、宿に近いNeubaugasse駅に戻ります。
スーパーは祝日でお休みですが、飲食店は今日も営業していましたので、先にデザートはいただいてしまいましたが、遅い昼食にしました。
カフェに入りました。Neubaugasseあたりはもう観光地ではないので普通のカフェです。
なんとかシュニッツェルとメニューにあったので、ウイーン名物のシュニッツエルかなと思って注文したら、鶏肉でした。
ウインナー・シュニッツエルは豚肉でしたよね。まっいいか。