プーリア州散歩行 ⑩またやらかしました
(この記事は1月10日から1月21日までのイタリア旅行の記事です)
1月14日(土)
実に美しいロコロトンドの旧市街での散歩を楽しんだ後、次の目的地マルティーナ・フランカへ移動するためロコロトンド駅にトコトコ歩いて戻ります。
朝、ロコロトンド駅に着いた時に駅では切符を売っていないどころか駅舎に鍵がかかっていて中に入ることもできないことを確認していました。
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朝、ロコロトンド駅に着いた時に駅では切符を売っていないどころか駅舎に鍵がかかっていて中に入ることもできないことを確認していました。
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ホームに行って駅舎の窓から覗くとパソコンらしきものもありますので無人駅という訳でもありません。土曜日とはいえ日本人の感覚では理解しがたいものですね。
アルベロベッロ駅での一件の経験から、切符を最寄りのバールで買おうと店で尋ねると、まるでモデルのような背の高い金髪の女性から「ここでは売っていない」と恐怖の宣告を受けてしまいます。
慌ててどこで買えるか尋ねても、彼女から発せられたイタリア語にはワタクシが理解できる単語が一言もありません。
内心では「また切符買うのにトラブルかよ。ったくもう〜」と思いましたが、彼女のせいではないのでお礼だけ行って他をあたってみようとすると、彼女が一緒に店を出て今来た道の方を指差して「××××フィレンツェ・カフェ×××」というのが聴き取れました。
どうやら今通ってきた道にあるらしいその名のカフェで売っているようなので、お礼を行って戻ります。
暫く歩くとFriends caffeという店がありました。
いやはや彼女の発音の問題なのか、ワタクシのヒアリング問題なのか…
とにかく店の中に入って若い男性に尋ねると、ここでも扱っていないことがわかりました。
「いい加減にしろよ!」と言いたくなりましたが、ワタクシの表情に気がついたのか、この男性も店の外に出て交差点のある辺り指差して「××××シニストラ(左)×××タバッキ×××」と言ってくれました。
そっちはさらにロコロトンドの旧市街に戻る方向になりますが、彼にお礼を行って半ばヤケ気味に言われた(と思われる)交差点を左折し、歩いて行き最初に見つけた「T」のマークのついた店に入ります。
とにかく店の中に入って若い男性に尋ねると、ここでも扱っていないことがわかりました。
「いい加減にしろよ!」と言いたくなりましたが、ワタクシの表情に気がついたのか、この男性も店の外に出て交差点のある辺り指差して「××××シニストラ(左)×××タバッキ×××」と言ってくれました。
そっちはさらにロコロトンドの旧市街に戻る方向になりますが、彼にお礼を行って半ばヤケ気味に言われた(と思われる)交差点を左折し、歩いて行き最初に見つけた「T」のマークのついた店に入ります。
この店はバールでもあるようでヒマそうなおっさん達が賑やかに談笑していました。
それをくぐり抜けてキャッシャーに行き、若い女性の店員に尋ねるとここにも売っていないことがわかりました。
もうこうなると、たかだか1ユーロそこそこの切符で大騒ぎしてることがバカみたいになり、自分でも思わず笑ってしまいました。
ところがワタクシと女性のやり取りを聞いていたおっさん達が色々と話しかけてきます。その中の大柄な男性が、着ている上着の胸ポケットのところをゴソゴソしていたかと思うと、「FSE」の胸章が見えてきました。
なんのことはない、駅舎にいるはずの駅員がこんなところで談笑していたのでした。
彼氏はさらに店の外を指差して「×××ジョルナーリ×××マッキナ×××」と繰り返します。
ジョルナーリって聞き覚えがあるなあ、と思っているとほかのおっさんが手に持った新聞を指して「ジョルナーリ、ジョルナーリ」と盛んに言います。
ここまで来てようやく「指差した方向に新聞販売店があり、そこで切符を機械で発行してくれる」ということがわかりました。
苦笑いしながら陽気で親切なおっさん達にお礼を言い、少し先に販売店を見つけました。
それをくぐり抜けてキャッシャーに行き、若い女性の店員に尋ねるとここにも売っていないことがわかりました。
もうこうなると、たかだか1ユーロそこそこの切符で大騒ぎしてることがバカみたいになり、自分でも思わず笑ってしまいました。
ところがワタクシと女性のやり取りを聞いていたおっさん達が色々と話しかけてきます。その中の大柄な男性が、着ている上着の胸ポケットのところをゴソゴソしていたかと思うと、「FSE」の胸章が見えてきました。
なんのことはない、駅舎にいるはずの駅員がこんなところで談笑していたのでした。
彼氏はさらに店の外を指差して「×××ジョルナーリ×××マッキナ×××」と繰り返します。
ジョルナーリって聞き覚えがあるなあ、と思っているとほかのおっさんが手に持った新聞を指して「ジョルナーリ、ジョルナーリ」と盛んに言います。
ここまで来てようやく「指差した方向に新聞販売店があり、そこで切符を機械で発行してくれる」ということがわかりました。
苦笑いしながら陽気で親切なおっさん達にお礼を言い、少し先に販売店を見つけました。
帰り際にもう一度さっきのバールに戻り、おっさん達に切符を見せて改めてお礼を言ってから駅に戻ります。
駅舎は相変わらず鍵がかかったままです。小さなホームには黄色い刻印機と緑色の郵便ポストがありました。
機械化が進んでいないローカル線では昔ながらの刻印機で日付を印字しないと切符が有効になりません。
緑色の郵便ポスト???
イタリアでも郵便ポストは赤だったはずです。
緑色の郵便ポスト???
イタリアでも郵便ポストは赤だったはずです。
よくよく見ると、なんとそれは切符の自動販売機でした。
うっそ〜。さっきからの騒ぎは一体なんだったんだ〜。
列車から降りた時にこの機械も目に入っていたはずなのですが、アルベロベッロ駅では見かけた覚えがなく、券売機があると想像していなかったので気がつかなかったのですね。
他に乗客はいなかったので思わず蹴っ飛ばしてやろうかと思いましたが、3年前、フランス語しか表示しないブリュッセルの地下鉄の券売機と格闘していた隙にカバンと財布を盗まれたことを思いだし、余計なことはしないでおこうと睨みつけるだけにしておきました。やれやれ。