パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

プーリア州散歩行 ⑪マルティーナ・フランカ散策

(この記事は1月10日から1月21日までのイタリア旅行の記事です)

1月14日(土)

ロコロトンドでの切符を巡るドタバタを終えて、無事電車はマルティーナ・フランカ駅につきました。

ここは乗換駅になっているようでちゃんと?駅員がいました。小さな駅は土曜日は駅員がいない、ということなんでしょうかね…。

マルティーナ・フランカの街そのものもロコロトンドよりは大きな街のようです。新市街をしばらく、道を尋ねながら歩いて歴史地区に向かいます。

歴史地区の入り口前には大きなPiazza XX Settembre 広場があり、そこが目印になりそうでした。

それらしき広場に着いたようなので、広場にいた男性に念のため聞いてみますが、XXの発音がとっさに思い浮かばず「スクージィ・シニョーレ・エ・クィ・ピアッツァ…(ゴメンアルネ・ダンナサン・ココハ…)」から先が発音できず、口ごもってしまいました。

男性はモゴモゴしているワタクシを見て笑いながら「ピアッツァ・ベンティ・セッテンブレ!」と目指す広場であることを教えてくれました。ローマ数字では XXは20のことだったんですね。

広場の端に大きな門がありました。

この街はこのバロック形式のこの門に象徴されるバロック建築の宝庫と言われています。

バロックといっても「某氏が某女優を口説くときに使った用語だった」という以外に知識がないワタクシには何のことやら…。

門の横にはツーリスト・インフォメーションがありました。ロコロトンドでは駅舎同様に開いてませんでしたが、ここはちゃんと人が働いていました。

女性の係員に地図を貰います。彼女はわざわざ「ドゥカーレ宮殿の無料開放時間がもうすぐ終わるので早く見学してほうがいい」と教えてくれました。

彼女の親切なアドバイスにお礼を言い、門をくぐって歴史地区に入り、門のすぐ隣のドゥカーレ宮殿を見学します。

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ドゥカーレ宮殿のは現在は市役所として使われ、空いている部屋を時間を限って観光客に開放しているようでした。

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天井の高い大きな部屋はそれなりに見どころがあるとは思いましたが、一番印象に残ったのは窓から今朝散歩したロコロトンドの全景を遠く眺めるられたことでした。

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マルティーナ・フランカの歴史地区も狭い路地がまるで迷路のように縦横に走っています。街が大きい分ロコトロンドに比べると幅の広い路地が多いようでした。

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宮殿から路地を歩いていくとプレビシート広場があります。そこにはサン・マルティーノ教会が静かに建っています。

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貰った地図によると、この教会は18世紀後半に建てられたものでマルティーナ・フランカにおけるバロック様式建築の典型…らしいのですが、情けないことにワタクシには猫に小判状態で「なかなか美しいなあ」という感想しか湧いてきませんでした。



時刻は12時を過ぎていました。

そろそろ昼食にするか…と思い狭い路地を歩いているとき、とある店を外から覗くとカウンターにビールサーバーがありました。

喉も乾いたからビールでも飲んで小休止するか、と思って店に入ると奥にはテーブルがあって食事もできることがわかり、ここで昼食をとることにしました。

お店の名前は

Via vittorio emanuele 73 Martina Fanca

何度やっても店の名前をうまく発音できず、カメリーエーレに笑われてしまいました。


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まずはワインをいただきます。座って食事をするとなるとやはりワインですね。


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日替わり定食のメニューです。

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一皿目は Antipasto di casa。

これだけでも相当なボリュームでした。

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二皿面は

Cavatelli ,speck, raolicchio e noci

赤チコリとクルミがあえてあります。

カバテッリでも店によって形は微妙に異なるようですね。


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三皿目です。

Capocollo scottato in crema di piselli con contorno di patate al forno

Capocollo scottatoを辞書で調べてみましたが、どうやら「首の肉のたたき」のようです。緑色はエンドウ豆をすりつぶしたものです。仙台でいえば「ずんだ」ですね。

見もふたもない言い方をすれば焼豚肉のポテト添えといったところでしょうか。わりとくどくない味で美味しかったです。


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最後にカフェをいただきます。

カフェ付の日替わり定食が25ユーロ、ワインが4.5ユーロでした。ワインは少し高めでしたかね。



満腹になったので腹ごなしに、またバックパックをかついで少し路地を散歩した後、今日の宿泊地チステルニーノに向かうためマルティ―ナ・フランカ駅に戻ります。

日本を出発する前、荷物を何に入れていくか検討するときに、この日が一日に3か所荷物を持ったまま移動することにしていたため、キャリーバックだと街歩きに不便だなあと思いました。

結局、荷物をできるだけ減らしてバックパックにしたのですが、実際に街歩きしてみて正解だと実感しました。

静かな街を早朝から散歩しましたので、キャリーバッグだと石畳みの道では大きな音がしてしまい、狭い路地しかない歴史地区ではご近所迷惑になっていただろうと思ったからです。

マルティ―ナ・フランカ駅ではチステルニーノ駅行の列車をしばらく待たなければなりませんでしたが、こんどは切符もあり、駅員も駅にいてどの列車か「ちゃんと」教えてくれたので安心して待つことができました。

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あとから写真を見ても駅名を確認しないと他の駅と間違えそうです。FSE線の駅はどうやら構造はみな同じようなもののようでした。