リスボン散歩行１２ リスボン市内3日目②
ルシオ広場では帽子・サングラス・Ｔシャツ・短パン姿にリュックを背負い、右手に水、左手にはガイド
ブックを持った完全武装の中高年カップルを車内から見かけた。2人とも緊張気味の表情であった。心の
中でエールを送る。
バイシャ地区で食事をとることにし、何軒か物色したうえでアデーガ・ドス・ロンビーニョスという狭
い店に入る。昼時は地元客でいっぱいとガイドブックにあったが、なるほどテーブル一つ残して男性客で
いっぱい。空いていた奥の席に案内されて、当店の看板料理のロンビーニョスとヴィーニョ・ヴェルデの
ハーフサイズを注文。ロンビーニョスは豚の腰肉だそうで、要するに豚肉の鉄板焼きである。でてきた皿
にはたっぷりの豚肉とこれまたたっぷりのフライドポテトが盛られていた。
周りの席の男性陣は平日の昼だからまだ仕事もあるだろうに、ロンビーニョスをつまみにビールをぐび
ぐび飲み、よくそんなに話すことがあるね、と感心するくらい大声で話している。
人気の店らしくどんどん客がやってくるが、少ないテーブル席は小生を最後に満席なので入口のカウン
ターで立ったまま飲みかつ食べて引き揚げていく。
男性客のビールの飲みっぷりが見事なのでワインを飲み終わったあと、つい同じビールを追加してしま
った。全部で１０ユーロとまさに庶民的なお値段だった。
