パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

リスボン散歩行18 コインブラ①

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

 ファドの「コインブラ」という歌詞(ここだけ聞き取れた)に触発され、思いついてコインブラ行きの
特急列車に乗った。アルファ・ペンドゥーラという名の特急列車だ。イタリアにもペンドリーノ、日本に
は「特急しなの」という振子電車がある。振子の原理で車体の重心をうまく調整できるためカーブでも速
度を落とさず走れるらしい。
 「しなの」では酔う客をよく見かけたが、今回は時にググッと車体が傾くような気がしても客は普通の
様子だった。

 特急が停車するのはコインブラB駅。ここから数分の町中にあるコインブラA駅までは連絡の電車が走
っている。

 コインブラの名所はなんといっても1290年創設の旧コインブラ大学。小さな町の丘の上に大学があ
る。大学まではトロリーバスが通っている。バス停留所若い女性に「このバスでウニベルシダーデまで
いける?」と尋ねると恥ずかしそうに「そうだ」と答えてくれた。訊くとコインブラ大学の女子大生だと
いう。ポルトガルの女性は黒髪で小柄な人が多いが、彼女もそのひとりだった。

 大学のキャンパスに着き、彼女にお礼を言って別れキャンパス内を歩くと、思いのほか女子大生が多い
ことにおどろいた。彼女達の服装はどちらかというと地味。どういうわけかみな同じ黒い箱のような鞄を
抱えていた。

 旧大学は新キャンパスと棟続き。「鉄の門」をくぐって中庭に出ると、大学の象徴であると古い時計塔
がそびえ、その脇の廊下のような場所は、かつてそこにいるときはラテン語を話すことを義務付けられた
「ラテン回廊」である。