パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

ピサといえば

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フィレンツェから電車で1時間くらいでピサ駅に着きます。

駅から歩くと20分くらいで有名なピサの斜塔のある広場に出ます。

ピサの街の中を大きな川が通っていますが、これはフィレンツェから続くアルノ川です。

さて、ピサと云えばなんといっても斜塔や大聖堂が有名なため、あまり話題になりませんが、大聖堂の隣

の大きな建物がカンポ・サントです。日本語では聖なる広場とでもいうのでしょうか。

ここは回廊全体がお墓になっているのです。

日本人の感覚では「お墓の上を歩く」というのは罰当たりな気がしますが、中世では必ずしもそうではな

かったのでしょうか。

中には↓写真のように踏んづけると祟りがありそうなお墓もあるようです。

第二次世界大戦で連合軍の空爆を受けた際、カンポ・サントは爆弾の直撃を受け、銅製の屋根は溶けて崩

れ落ち、回廊を装飾していた壮麗なフレスコ画はほとんど焼失してしまいました。

しかし、焼け落ちた壁の下からはフレスコ画の下絵(シノーピア)が露出し、回廊の壁を飾っていた表の

フレスコ画とは絵柄が微妙にことなることから、フレスコ画研究者にとっては貴重な資料となったそうで

す。

今ではそのシノーピアだけを集めた美術館がすぐそばに建てられています。

回廊の壁を良く見ると、普通はフレスコ画の下にうずめられて見ることができない、漆喰を定着させるた

めの壁の中の工作の様子を見て取ることができます。

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/9f/17/yhamalfi532006/folder/1596375/img_1596375_21032814_2?20061007172156

地味な場所ですが、一見の価値のある「聖なる場所」だと思います。