パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

1月8日 今日が実質最終日

 明日午前の便で日本に帰るので今日が散歩するのは最終日となる。

 今朝は観光客があまり行かない場所に行こうと思い立ち、サイゴン川にを渡るフェリーで対岸の町に行
くことにした。ガイドブックにはほとんど記載のないエリアである。

 他の通りと比べても一段と交通量の多い、サイゴン川沿いの広いトン・ドク・タン通りを「ブツカラナ
イデチョ経」を唱えながら必死の思いで渡り、フェリー乗り場に向かう。

 バイクがどんどん並んで入っていく道があったのでここが入り口と思い進んでいく。

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通路の途中でも切符売りのおばちゃんに片道500ドン(約4円)の料金を払って進むと、バイクが長い列を作って鉄製の檻のような扉が開くのを待っている。

 バイクはどんどん入ってきて通路にびっしり並ぶ。そのうち扉が開くのを待っているバイクの連中がチ
ラチラとこちらを見て笑っている。そういえば歩いている乗客は小生一人である。もしや…?

 案の定この通路はバイクや自転車専用のもので徒歩の乗客は別の入り口からさっさと入れるのだ。檻の
前を徒歩の客がすたすたと歩いていく。

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 対岸に着くまではわずか数分の航程。着岸して船の扉が開くとバイクが一斉にエンジンをかけて走り出
す。

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 対岸の町は目だった建物は何もない。舗装がデコボコだらけの道と薄汚れた建物と相変わらずのバイク
の波が続く…。たぶんこれが普段着のサイゴンの町の風景なのだろう。

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 朝飯代わりにバイン・ミー(サンドイッチ)と水を買って食べながら道を進み、市場を覗いたりしばら
くぶらぶらしてから、またフェリーに乗って戻る。






 市内西部のチョロン地区にあるビンタン市場には前に行ったが、途中で具合が悪くなったのですぐ引き
返してしまっていたのでまたバスに乗って挑戦してみる。

 ビンタン市場そのものは大きな建物の中にあるが、その周りにも魚や野菜を売る露店の市場がたって
いた。

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 ここも売り子はほとんどおばちゃんである。テント張りの狭い通路の周りに金属製の大きな器に魚や食
料品を載せた店(といえる代物でもないが)がびっしりと並んでいる。売り手と買い手の声の掛け合いがなかなかにぎやかである。

 このあたりは中国系の人がたくさん住んでいるエリアなので天后廟や関帝廟など中華街にはつきものの
寺院があり、線香の煙と参拝客が絶えない。市内中心部と比べるとこのあたりは観光客は少ないようだ。

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 昼時になった頃、街角で小さなコム・ビン・ザン(庶民的な惣菜定食屋)を見つけた。

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 ご飯・魚の揚げ物・卵料理・魚のすり身入りのスープを指差し注文し、15000ドン(約120円)
の昼食となった。質素な食事だが、これが庶民の普段の食事はこんなものなのだろう。

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 魚の種類は正体不明。口をぱっくり開けた不気味な姿のまま揚げられていたが、味はまあ普通であった。

 隣のテーブルの女性客が調味料をかけるよう手真似で教えてくれたが、ご覧の通り道端で食べるので埃
排気ガスが調味料代わりになるし、地元の人の真似をすると辛い味付けになるので、少しだけにし笑顔
で礼を返し、ついでに彼女の写真を撮らせてもらった。

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 しばらくあたりをうろついてからまた市内中心地に戻る。到着以来上品?な物をまったく口にしていな
いのもどうかと思い、レロイ通りにあるケム・バクダンどいう名のカフェでココナツのアイスクリームを
食べる。

 やっぱり高かった!味は…値段が高かったことしか覚えていない。

 
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