パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

マラッカへ出発

 6月13日(水)から4日間マレーシアの古都マラッカに散歩に行ってきた。

4月の人事異動がすっとんだ後、名古屋の生活をエンジョイするように気持ちを切り替え、そのひとつと

してまた海外に散歩に行こうと思っていたのだ。2004年の1月に名古屋に単身赴任して以来これで中部国

際空港から海外に出るのは4回目となる。

 とはいえ、夏休みなどの長期の休みは自宅に戻るので、いきおい平日に休みを取ってということになる

が、一応管理職なので長期の休みを取るのは難しく、3日間だけ年休を取得したのだ。

 マラッカに行くことにしたのは、時間がないので近場のアジアへと思ったのだが、やはり無意識的に沢

木耕太郎の「深夜特急」の影響を受けていたのだろう。それに名古屋からクアラルンプール(KL)まで

は直行便があるのも理由のひとつである。

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今回も航空券は名古屋・栄のHIS社で購入。ホテルはガイドブックのリストから選び、予約はネット

を通じて行なった。これまではホテルリストの一番後ろ、写真も掲載されず解説も一行程度の安ホテルに

泊まることが多かったが、今回はリストの一番最初、写真も一番大きく載っているホテルを選択した。た

まにはいいホテルに泊まることもあるのだ。とはいえ1泊朝食込みで7300円である。

     航空券         53000円(マレーシア航空 エコノミー)
       燃油サーチャージ    14700円
       中部国際空港使用料    2500円
       マレーシア入国税等    1850円
       航空保険料        320円
          合計        72400円
 
           ホテル        21900円(エクアトリアル ムラカ ホテル 3泊)                         

                   
 15世紀に王国が成立したマラッカは商業港として繁栄していたが、交易相手のイスラムの影響を受

け、15世紀の後半には東南アジアの海上交易とイスラム教の中心地となった。
 
その後アジアの交易の独占をめざすポルトガル・オランダ・イギリスの支配を次々に受け、これらの国

の文化とイスラムそして明以来の中国文化が混ざり合って独特の文化・町並みを遺している。

午前11時15分に中部国際空港を離陸し、クアラルンプール国際空港(KLIA)に到着したのが午

後4時40分(現地時間)到着。6時間半の飛行である。KLIAからマラッカに行くには、いったんク

アラルンプール(KL)へ出て長距離バスや列車で行くことも考えられ、料金もこの方が断然安い。

 だがKLはKLIAを挟んでマラッカとは反対の北側にあるので、KLを経由してバスや列車で向かう

と相当遠回りになる。短期間の旅行なので、結局KLIAからタクシーで1時間半をかけていくことにし

た。

 マレーシアはアジアの中でも治安がよく、ベトナムと違って雲助タクシーも少ないといわれている。空

港の到着ロビーにはエアポートタクシーのカウンターがあり、そこでタクシーチケットを買って乗り込む

のだ。

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 チケットにはリムジン(高級車使用)とバジェット(大衆車使用)の二種類があり、もちろんバジェッ

ト・タクシーのチケットを購入。マラッカまで144RM(リンギ=約5180円:1RM=36円)である。


 5千円も払ってタクシーに乗るのは久しぶりだが、1時間半も乗るのは初めての経験。この距離でこの

値段は日本では考えられない安さではある。

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タクシー乗り場でチケットを係員に見せ、ホテルの住所と名前を書いたメモを見せると運転手に行き先

きを告げてくれた。空港を出るとすぐ高速道路に乗って一路南へ。120キロくらいのスピードでびゅん

びゅん飛ばす。この時期は比較的雨が少ない季節のようだが、今日は曇り空だ。夕日を見るのは難しいか

もしれない。高速道路の周りは密林に覆われている。日本ではあまり見かけない椰子みたいな木が道路の

両側に密生しているのを見ると南国に来たと実感する。

 午後7時過ぎ、ちょうど1時間30分かかって無事ホテルに到着。夕暮れになっていたが、車の中から

夕日はあまり見ることができなかった。ホテルのチェックインも無事終了。荷物の整理とシャワーを浴び

たころには日も落ちて暗くなっていたが、はじめてのマラッカの町に散歩にでかける。

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外気温は思っていたほど暑くはない。日が落ちるとそれほど暑くない季節らしい。地図を片手にうろう

ろしたが、位置関係がまだ飲み込めていないため、思っていた方向と反対に進んでいってしまったらし

い。

 着陸前に飛行機の中で軽食をとったのでそれほど空腹ではないが、初めての夜なので地元のB級グルメ

のものを何か食べてみようと思っていた。うろうろしたあげく結局、街角の海南鶏飯の食堂に入ってチキ

ンライスボールとビールを注文した。

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 マラッカの鶏飯は団子のように丸いのが特徴だそうだ。店員の女性たちの笑顔がすがすがしく、1人は

ムスリムでおこそ頭巾みたいな布を頭からかぶっていたのが「異国に来たのだ」という感を強くさせた。

 店長のあんちゃんもとてもフレンドリーで、冗談で「ショーユ!」と言ってつけダレを持ってきてくれ

るし、今いる場所を地図で教えてくれたり、帰り際には店の外まで出てホテルまでの道を教えてくれた。

なかなか良いスタートを切ることができた。