あてのない散歩 その2
雨もあがったのでまたあてのない散歩を続ける。
大規模ショッピングセンターのそばにこれもホーカーズと呼ぶのだろうか、大きな屋根の食堂の集合体
があった。
まだ時間が早いのか客はまばらだったが、マレー料理だけでなく西洋料理や日本食の店もあった。吹き
抜けのつくりだが一応空調は効いている。買い物疲れの後食事して休憩するにはもってこいの場所かもし
れない。
ショッピングセンターはどこの町にもあるような造りのものだ。豚児に頼まれた猫グッズの土産を探す
がなかなかいいものがなく、ようやく文具店で猫の人形が頭にのっかったボールペンを見つける。あらた
めてじっくり見ると、なんだか不気味な感じがしないでもない。
マラッカでは町中にも両替所があるが、大きなショッピングセンターの中にもこうした両替所があるの
で、レートはともかく両替には困らない。大きな町ではマレーシアはどこでも同様らしい。
マラッカ川を渡ってまたチャイナタウン方面をふらふらするうちに、道に迷ってしまった。ウロウロし
ているとスーパーマーケットのような店を見つけた。中は食料品や雑貨を安く売っていたが、狭くゴチャ
ゴチャしていていかにも地元の人向けといった店だった。
名古屋・中日劇場で「がばいばあちゃん」の舞台の主役を演じていた女優さんの懐かしい写真を広告に
使った商品を見つけた。写真は撮ったが、商品は何だったか忘れてしまった。
本日の昼食はインド料理店で「バナナリーフカリー」をオーダー。席に座って注文すると、テーブルに
大きなバナナの葉っぱが広げられ、葉っぱの上に直接、ご飯・ジャガイモのカレー煮、野菜の酢漬、青菜
の炒め物などが盛られる。カレーだけは金属の器に入れたものが運ばれてきた。
店員もインド人らしく、注文をしたあと独特の巻き舌の発音で「△&%$?!*・・・」と言われたが、
英語でカレーの種類を何にするか訊かれた、と気がつくのに少し時間がかってしまった。
インドの人は右手の指で器用にごはんやおかずを口に運んでいたが、とても真似できないので、フォー
クとスプーンを使う。
味はとってもスパイシーでグッドであった。味以上にバナナの葉っぱの上で食べたことに満足してしま
ったのが本当のところである。