パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

祈りの街

 マラッカにはイスラム寺院やヒンズー寺院もあるが、なんといっても仏教や道教系の寺院や施設が多く

街のいたるところにある。

 人々の生活と信仰が密接につながっていることの表れなのだろう。

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通りを歩いていると扉が開いているところもあり、中に入ることができる。お寺なのか、個人の家庭の

廟なのかわからないが、来訪者を拒む様子はなさそうだ。

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日本ではコンビニと自動販売機はあらゆる場所にあるが、マラッカではほとんど見かけなかった。滞在

中に気がついた自販機はこれ1台だけ。水の自販機である。500mlで10セン(約4円)。器は自分

で用意しなければならないようなので味は確かめられなかったが、暑い日はきっとおいしいことだろう。

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行き当たりばったりで歩いていくうちに、扉があいている1軒の建物を覗くと中からオバサマが出てき

てきてニッコリ笑って手招きする。

 少し涼みたかったので誘われるままに中に入ると、そこは「鄭和文化館」という名の博物館だった。


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 (博物館の内容はtony氏のtony's netをどうぞ。)

 オバサマは微笑みを浮かべながら英語でしきりに「中で鄭和についてのVTRやパペット・ショーをや

っていますよ」と博物館の観覧を勧める。

 「鄭和」の名前も初めて聞くし、特に興味もなかったが 「英語はわかりますか?」 のオバサマ

の一言に、ババ・ニョニャ・ヘリテージでの情けない体験を思い出し、よせばいいのに、

「エイゴ? ノープロブレム アルネ!」 と見栄をはって入場料を払って中に入ってしまった。

 中にはいるとお客は小生だけ。オバサマは久しぶりの客?に興奮したのか、独特の絡みつくような発音

の英語で早口に展示品の解説をまくしたてる。

 残念ながら細かいとことは聞き取れず、古い井戸のところで「△%&!four hundred years &%"!・・・」

と説明されると「ヨンヒャクネン!? ビックリ アルネ!」などと聞き取れた箇所をオウム返しにしてわ

かったフリをしてしまった。

 オバサマは解説を理解してくれたことに満足し、さらに一所懸命早口で解説してくれたうえ、鄭和につ

いての人形劇の間も微笑みながら後ろについていてくれた。



 ひととおり観覧が終わるとオバサマが「仏教徒ですか?」と訊いてきた。「葬式仏教」という英語も思

い浮かばなかったので「ソウ アルネ」と答えると、わざわざ館内の霊廟に案内してくれた。

 長い線香を数本渡してくれ、マラッカ式のお参りの仕方を教えてくれた。

 早口だが、気のいい親切なオバサマではあった。