イスタンブール散歩行 6
冬のイスタンブールは午前7時頃になってようやく薄明るくなる。朝食は8時からなのでその前に散歩にでかけることにした。
1階に降りるが狭いフロントには誰もいない。外に出るとかなり寒い。雨もぱらついている。地図を頼りに歩いていく。ホテルの前の坂を登る。地図をみただけではわからなかったがイスタンブールはどうやら坂が多い町らしい。
少し広い道を右に曲がってゆるい坂道を登ると大きなモスクが見えてきた。昨晩見かけたブルーモスク(スルタン・アフメット・ジャミー)だ。夜明けの中でまだライトアップされている。建物の構造がまだ飲み込めないので正面がどこかわからない
周辺を歩きまわってみたが入口が見つからない。さてどうするか…。
初老の男性が坂道を登ってきたので声をかけてみた。
初老の男性が坂道を登ってきたので声をかけてみた。
「ギュナイドゥン(おはようございます)。スルタナーメット・ジャーミー・エントランス・ネレデ?」
nerede?は「~はどこですか?」というトルコ語。「入口」というトルコ語がわからないので英語とチャンポンのひどい訊き方だったが、ブルーモスクを指差しながらだったのでおじさんもすぐピンときたらしく、左手で小生の方を抱き、右手で坂道の上の方向を差し、その手を右回りでくるくると回す。どうやら坂道を登って右に曲がれば入口に出るらしい。
nerede?は「~はどこですか?」というトルコ語。「入口」というトルコ語がわからないので英語とチャンポンのひどい訊き方だったが、ブルーモスクを指差しながらだったのでおじさんもすぐピンときたらしく、左手で小生の方を抱き、右手で坂道の上の方向を差し、その手を右回りでくるくると回す。どうやら坂道を登って右に曲がれば入口に出るらしい。
「テシェッキュレル(ありがとう)!」
覚えたてのトルコ語と精一杯の笑顔でお礼をいうと叔父さんもニッコリ微笑み返してくれた。出だしは好調である。
同じような競技場の跡地である現代ローマにあるチルコ・マッシモが、殺風景な野原なのに比べると綺麗に整備されているうえに、真ん中あたりに聳え立つテオドシウス1世のオベリスクが人々の目を引く。
ヒッポドロームの東側にブルーモスクの小さな入口があった。敷地内には入れるが建物の中には時間が早すぎてまだ入れなかった。
そのままヒッポドロームを北に少し進むとトラムの線路の向こう側に薄いピンク色に彩色された大きなドームが見えてきた。
アヤ・ソフィアだ。ここもまだ入場開始時刻にはまだ相当時間があるので観覧はまたあとにしよう。
アヤ・ソフィアだ。ここもまだ入場開始時刻にはまだ相当時間があるので観覧はまたあとにしよう。
SUR HOTEL からこのエリアまでは歩いてもごく近くの距離である。この近さが安ホテルでままずまずの評価を得る要因のひとつなのだろう。
海外に出るとホテルでの朝食はあまり摂らず、街中で地元の人と一緒に食堂や屋台で朝食をとることが多いが、どんな食事がでるのか見てみようと思い、今朝はいったんホテルに戻って朝食にすることにした。
朝食は4階の食堂で摂る。夏場はガラス戸をはずせばオープンテラスになるようだ。目の前にマルマラ海が広がる。天気が今いちなので今日は海の色も冴えない。もっと手前、ホテルの真下には近郊電車の線路が見える。う~んこれだと線路側の部屋は結構音が気になりそうだ。
朝食はビュッフェ形式。トルコの朝食には定番の少し塩味のする白チーズ、オリーブ、ハムや何種類かのパンと飲み物など品数といい味といいごくごく素朴なメニューだった。
明日は街中_で何か食べることにしよう。
明日は街中_で何か食べることにしよう。