パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

イスタンブール散歩行 15 トプカプ宮殿へ向かう

 イスタンブール市街徘徊2日目を迎えた。
 外が明るくなりかける午前7時ころホテルを出る。気温はかなり低い。手袋をしないと手が冷たい。摂
氏零度に近そうな気温だ。だが昨日と異なり今日は天気がよさそうである。日中は少し暖かくなるかもしれない。

 イスタンブール市街はどういうわけか野良猫がやたらに多い。ホテルを出たすぐの坂道に変わった顔のネコがいたので少しからかう。日本の野良猫のように用心深くはなく、好奇心が旺盛のようでしばらく相手をして時間を過ごした。
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 今朝は朝食を外で摂ることにした。イスタンブールの安食堂では煮込み料理がお手軽らしいのでそれを目当てに店を探してみた。トラムに乗ってスルタンアフメット駅から二つめのシルケジ駅で降り、安食堂が並んだ横丁に向い、適当に店に入る。

 ところが朝は煮込み料理はなく、パンとスープが定番の朝食だった。スープは三種類あったが適当に指をさして注文するとチキンスープのようだった。
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 体が冷えていたのであつあつのスープを飲むと生き返る。テーブルに無造作に置いてあるパンは食べ放題。スープとパンだけでお腹がいっぱいになってしまう。

 朝8時前だったが、勤め人が何人かそそくさと朝食をすまして仕事に向かっていく。地元の人がみんな朝早くから一所懸命仕事してるのに、あてもなくぶらぶらしていると思うとなんだか申し訳なくなってしまう。
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食べ終わり、店員に「チェック・プリーズ」と勘定を頼んだら、発音が悪かったのか紅茶を持ってきた。
 トルコでは紅茶は「チャイ」なのでそう聞こえたのかもしれない。それとも朝食後にチャイを飲まない客などいないので持ってきたのかもしれない。
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 そういえばイスタンブールで初めて飲むチャイだ。独特の形をしたコップを小皿に載せ、角砂糖が二個つけられて給仕された。ミルクは入れないのが習慣らしい。これもあつあつなのでコップの縁を持ってすすらなければならない。でもこのスタイルで飲む紅茶もなかなかイケるのだ。

 チャイも入れてお代は3YTL(約300円)。味にも値段にも満足である。

 
 朝食後はトプカプ宮殿に向かう。

 出発前に名古屋市博物館でトプカプ宮殿の至宝展が行われ、それも観覧してきたので今度は御本家を訪問することになる。

(名古屋の記事はこちら→http://blogs.yahoo.co.jp/yhamalfi532006/38644518.html


 トラムでギュルハネ駅までひと駅戻り、トラムの駅のそばの細い坂道を登っていくと高い塀沿いに木造のしゃれた家が何軒も建っている。

 高い塀はトプカプ宮殿の塀である。日本なら皇居のお堀端に家が建っているようなものなのか。こんな贅沢な立地の家にすむ住人はどんな気分なのだろう。

 木造でも新しい家らしく、二階の一部がでっぱっているトルコ風の造りになっている。
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 坂を登り切ると宮殿の第一の庭園につながる門にぶつかる。ここからトプカプ宮殿の広い敷地に入ることになるが第一の庭園は無料で開放されている。

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(↑最初の門を内側から見る。アヤソフィアを門を通して見ることができる)


 奥にしばらく進むと独特の尖塔を持った送迎門に出会う。ここからは有料となり、向って右側にチケットの売り場があった。
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 入場料は10YTL。横着なことに切符売場では釣り銭がない。小銭をかき集めてちょっきり10YTLではらわなければならなかった。
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(入場券の裏表。どちらが表か裏かはよくわかりません)

 開場は午前9時。ところが9時少し前になった頃、腹具合が風雲急を告げ始めてきた。
 冷汗をかきながら開門と同時に入場するが、おかげでトプカプ宮殿で最初に見学したのはトイレというはめになってしまった。