パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

イスタンブール散歩行 17 ガラタ塔

 トプカピ宮殿の門を出て少し歩いたモスクの壁のところで、衣類の物売りが店を開いていた。見事にあっけらかんとした売り物の展示の仕方に感動してパチリ。

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 さて、トプカピ宮殿見学を終え、昼飯をどこで食べようかと思いを巡らした結果、昨晩はトラムで通り過ぎただけの新市街のイスティクラル通りを食堂探しを兼ねてもう一度のんびり散歩することにした。

 この通りはイスタンブール観光のメッカのひとつであり、ゆっくり歩いてみるとなかなか個性的な建物や店があって興味が尽きない。

 この建物はどうやら映画館のようだ。トルコ製の映画なのだろうか民族衣装を着た喜劇役者らしきポスターが目を引く。

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 Lokantasiとは気軽な食堂の一種だ。Borsaというチェーン店なのだろうか。

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 この店はセルフサービス形式で、指差しで地元の人も注文しているので不慣れな観光客にも安心だ。

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 そこでさっそく店に入り、列に並んで指差し注文でイズミールキョフテを一皿ゲット。キョフテは煮込みハンバーグみたいなものでトルコ料理の定番のひとつ。

 煮込んだトマトやピーマンにポテトもグッドである。キョフテも香辛料がたっぷり入っていて肉の味を引き立てる。値段も5.4YTL(約540円)とお手ごろ。この味を覚えればお金があまりなくてもイスタンブールでは飢え死にしなくてすみそうだ。

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 昼食後も腹ごなしに通りの散歩を続ける。

 イスティクラル通リの中ほどにチチェッキ・パサージュというレストランや飲み屋が集まった建物がある。その隣にバルク・チャルシス(魚市場)という名の路地がある。

 路地に入ってまず目についたのがこのお店。
 大きな鍋でなにやら揚げていた。

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 ムール貝の串揚げである。一本1YTL。食事したばっかりだが、ただよってくる香ばしい香りに1YTLコインを握った手がつい出てしまった。

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 この路地にはその名の通り小さな魚屋や魚料理の店が軒を並べている。

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 イスタンブールの魚屋は実に美しく魚を陳列している。買わなくても見ているだけで楽しくなってしまう。

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 イスティクラル通リをテュネルの入り口にあるほうに戻り、テュネルの駅があるビルのところで左に曲がって坂をしばらく降りていく。この坂道にはエレキギターを売る店がたくさん並んでいる。

 坂道の途中で右に折れると、小さな広場に新市街のランドマークであるガラタ塔がど~んと聳え立っている。

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 かつて14世紀にはこのガラタ地区に居住していたジェノバ人がビザンチン帝国への監視塔としてこの塔を使っていたものだそうだ。

 その後牢獄や天文台としても使われていたという。ここからはメフメットⅡ世率いるオスマン帝国の軍隊がコンスタンチノープルを陥落する歴史的瞬間が眺められたはずだ。

 
 1階で10YTL(高い!)で入場券を買い、エレベーターで最上階へ。

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(入場券の半券。メインはレストランのようだ。)



 現在、最上階はレストランになっているが、最上階からさらに狭い螺旋階段をふうふういいながら登ると展望台に出る。

 塔の高さは67メートルとさほど高いものではないが、高台に建てられているので、レストランをぐるりと囲んだ形になる狭い展望台からはイスタンブール市内を360度のパノラマで見渡すことができる。

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 天気がよかったので今日の眺めは絶景であった。

 橋の向こうの旧市街にはたくさんのモスクが見える…。