イスタンブール散歩行 19 夜のお散歩
タクシム広場まで戻り、両替を済ませる。冬は午後5時近くなるともう暗くなりかけてしまう。
タクシム広場は交通の要衝で市内バスのターミナルのほか地下鉄や地下ケーブルカーの駅もある。昼間はトラムやテュネルばかり乗っていたので今度はケーブルカーに乗ってみることにした。
タクシム広場は交通の要衝で市内バスのターミナルのほか地下鉄や地下ケーブルカーの駅もある。昼間はトラムやテュネルばかり乗っていたので今度はケーブルカーに乗ってみることにした。
地図を見ると地下ケーブルカーはタクシムとトラムの北の終点であるカバタシュを結んでいる。昼間軍事博物館に行くときに迷ってしまったが、わざわざカラキョイまで戻らなくてもトプハネでトラムに乗りカバタシュでケーブルカーに乗りかえればよかったのだ、とこの時になって気がついた。
地下鉄の入り口から入り、順路に従って歩いて行くが、ケーブルカーの入り口に出るまでずいぶんと歩かされてしまった。おまけに地下鉄の入り口で一回アクビルを使って改札を通ったのに、ケーブルカーの改札でまたアクビルを使うはめになってしまった。地下鉄には乗らなかったのに…。
(↑地下鉄の入り口からケーブルカーの乗り場までは延々と歩きます)
(↑地下鉄の入り口からケーブルカーの乗り場までは延々と歩きます)
ケーブルカーはまだ新しいようで新市街の高台にあるタクシムから桟橋のあるカバタシュヘ降っているので、駅もすでに進行方向に向かって傾いている。もちろんケーブルカーもだ。
(↑線路には太いケーブルが張ってありました)
(↑ケーブルカーです。車両そのものが傾いて設計されています)
(↑この大きな輪でケーブルを巻き取るんですね)
最大の目的であるメフテル鑑賞も済ませ、特にすることもないのでケーブルカーで往復してタクシムにまた戻り、暗くなったネオンに彩られたイスティクラル通りを歩いて戻っていく。なんだかイスティクラル通りばかり行ったり来たりしているようだ。
途中のカフェでトルコ名物のスイーツのひとつバクラワをいただく。パイの蜂蜜漬けだが恐ろしく甘い。トルコのお菓子は概してくど甘いお菓子が多いようだ。
甘いお菓子を食べすぎると、苦いものが欲しくなる…ということでまた通りかかったチチェッキ・パサージュを覗くと、入口の脇にビールを飲ませる店があった。
すでに地元の人たちが飲んでいるのでつい席に座ってビールを注文してしまった。
すでに地元の人たちが飲んでいるのでつい席に座ってビールを注文してしまった。
ビール中ジョッキ2杯と春巻きみたいなツマミひとつで14YTL。日本と値段は変わらない。結局これが本日の夕食となってしまった。
(↑ビールジョッキ4YTLの看板につられて…)
(↑昼間とは雰囲気の違うチチェッキ・パサージュ、レストランは高そうですね)
ほろ酔い加減で旧市街に戻る。トラムに乗っていると鉄道のシルケジ駅の電気がついていたので降りて駅の構内を散歩する。
海外に行くたびに短い距離でも鉄道に乗ることにしているが、今夜は駅の散歩だけにしておいた。ローマのテルミニ駅のように構内を散歩するだけで半日つぶせるところもあり、駅の中の散歩もなかなか楽しいものである。
シルケジ駅はかのオリエント急行の終着駅だが、今はその面影もなくなんだか古びた駅のようだ。猫がたくさんいて暇そうな駅員が餌をやっている。
(↑手前の改札はローカル線。 ↑国際線の窓口では遅くまで客が…)