パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

イスタンブール散歩行 20 お手軽クルーズ

メフテル鑑賞を無事達成したので徘徊3日目以降は特に明確な予定もたてず、行き当たりばったりでイスタンブール市街を散歩することにした。

 まずは朝飯。今朝も勤勉なイスタンブールの勤め人に交じってパンとスープの朝食を外で食べることとした。
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 今朝は何のスープにしようか。店頭には3種類のスープが用意されている。オレンジ色のスープを指さすとチキンだと店の親父さんが言う。

 昨日の店ではチキン・スープを食べたので隣の白っぽいスープを指すと、親父さんは指で自分の腹を指す。どうやらこれが羊の胃袋を煮込んだイシュケンベ・チョルバシュらしい。ガイドブックには「おすすめだがクセあり」と書いてあったものだ。

 実際に食べてみると少し酸味を感ずるが食べにくいわけではなかった。おまけにシロップ漬けの甘いお菓子も追加してしまった。これで3YTL。昨日の店より安い。
 
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 思い立って船に乗ることにした。イスタンブールにはボスポラス海峡クルーズなど観光客向けに用意されているものもあるが、それだと半日以上つぶれてしまうので、お手軽なフェリーに乗ってアジアサイドにわたることにした。

 エミノニュ桟橋はあちこちに向かうフェリーが発着する。今日の目的地はカドキョイにした。
 カドキョイはボスポラス海峡とは反対方向のマルマラ海に臨む街である。日本代表を率いていたジーコが監督を務めるフェネルバ-チェの本拠地でもある。

 フェリー乗り場は入口にトラムと同じ改札機が置いてある、アクビルを使って通過するとすぐ乗船口となる、まことに簡単な構造の建物だ。現金でも対岸まで1.7YTL(170円)と格安の後悔だ。香港のスターフェリーよりも安いかもしれない。

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 エミノニュからはひっきりなしに各方面へ船が出ている…。
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 左舷には昨日登ったガラタ塔がその姿を誇示するかのようにひときわ大きく見える。
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 右舷に見えるトプカプ宮殿はさすがにその広大さを感じさせる。
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 海鳥が船のスピードに負けじと一所懸命羽ばたいて進むので、まるで浮かんでいるように見える。
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 出港後約20分。少しスピードが落ちてきたと思ったら途中でハイダルパシャ駅前の船着場に立ち寄った。
 シルケジ駅がヨーロッパからの列車の終着駅とすると、トルコ国内やアジア各地からの列車はハイダルパシャ駅を目指してくるのだ。

 シルケジ駅の割とボロッちい外観に比べるとハイダルパシャ駅はまるで宮殿のように見える。
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 外装もはげかけているシルケジ駅の外観です。
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 ハイダルパシャ桟橋を出発すると、5分くらいでカドキョイに到着。「上陸」後人通りの多いほうを目指してすすみトラムの停留所を見つけた。

 トラムを待っている男性に、右手で円を描きながら「トラム・リターン・アルネ?」と聞くと意味が通じたらしくうなずいてくれた。
 カドキョイのトラムは環状線のようになっていて、ぐるりと市街を回って戻ってくるようになっているらしいのだ。
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 やってきたトラムはレトロな雰囲気の小さな車両だった。 
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 中は木造である。
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 のんびりと市街をレトロ・トラムで一周したあと、またフェリーに乗って戻ることにした。
 
 海の上は風が強いのでデッキの席だとかなり寒い。
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 そんなときに体を温めてくれるのがチャイだ。
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 おまけに船でいただくチャイは50クルシュ(50円)と町で飲むよりグンと安いのもうれしい。