パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

イスタンブール散歩行 21 そのままほっつき歩く

格安のクルージングを楽しんだあとはカラキョイで下船。トラム経由でカバタシュへ向かい、そこから地下鉄に乗ってレヴェントへ向かう。ヨーロッパサイドの新市街の少し北に上ったあたりである。

 レヴェント駅と直結しているメトロシティという名のショッピングセンターで買い物をする。小生はあまり土産は買わないほうだが、最近はビジネス・ネクタイを一本だけ買うようにしている。

 このショッピングセンターでは荷物のX線検査を受けないと中には入ることができない。どうやら思っていた以上に人が集まるところは厳重な警備体制が敷かれているようだ。クルド人問題が深刻化しているからなのだろう。タクシム広場では自動小銃を手にした警官が絶えず見回りをしていたが…。

 ショッピングセンター内のカフェでトルココーヒーを賞味。ほかの店の味は知らないが、ここのは苦くて粉が喉に絡む感じがした。飲んだ後の粉の文様で占いをするそうだが、少々味が濃すぎるようだ。チャイのほうが好みである。

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 買い物のあとは旧市街のアクサライ周辺を散歩。周辺には安食堂や安宿がたくさんあるようだ。このあたりは人出もかなりのもので賑やかというか車の騒音などで騒々しいエリアである。

 適当な食堂に入り、ドネルケバブをいただく。大串に何層にも巻きつけた肉を回転させて焙り、ナイフで薄く切り落としてて食べるトルコ料理の定番のひとつだ。盛り付け方はいまいちであるが味はまあまあだった。 

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 ついでにラクも一杯飲んでみる。このお酒は水で割ると白濁するトルコの地酒。アニスの香りがする。度数も高いが甘味もある。ギリシアのウゾーも同じようなお酒ではなかろうか。トルコはイスラム国家だが酒には無頓着のようだ。ケマル・パシャニに感謝。(左は水、右がラクです)
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 アッラーの神にも感謝しなければならないのでエジプシャン・バザールの雑踏をかきわけて小さなモスクを訪れる。
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 商店街の真ん中にあるリュステム・パシャ・ジャミーである。小さなモスクだが青いイズニック・タイルの装飾が実に美しい宝石のようなモスクである。床の絨毯はお祈りする一人分のスペースが長方形で区切られている。
 夕方のお祈りの時間らしく何人か熱心にお祈りをしていた。
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 このモスクは狭い商店街の中にあり、入口も目立たず探すのに苦労した。2階がモスクで1階は店舗になっているようだ。1階の店舗の賃料収入でモスクの経費をまかなう合理的な運営をしているらしい。2階から見ると路上で商売をしている様子もうかがえ、聖俗が密接につながった社会の一面を見たような気がする。
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 夕方の買い物時間帯のためか商店街の人出が増してきた。
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 雑貨やコーヒ豆を売る店、ナッツ類や乾燥した果物を売る店などちょうど御徒町アメ横みたいな感じの商店街である。
 エジプシャン・バザールは屋内も楽しいが、こうした屋外の店舗も見ていて面白い。ついでに干しブドウと干しアンズを求める。重量を表すトルコ語は「ヤルム・キロ(半キロ)」しか知らないので500グラムずつ買うはめとなった。味はとても美味しかったが、たいそうな量となってしまい、結局帰りの飛行機でもつまんでいた。
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 あちこちの街角で金色をした妙な形の道具を前に座っている一団を見かける。なんだろうと思って様子を見ていると靴磨きだとわかった。皮靴をはいていたら記念に磨いて貰ったのだが…。
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 ほっつき歩きのついでにシルケジ駅で郊外電車に乗る。これにはアクビルで乗車できる。
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 かなり古い電車であったが車内も暗く、いままで乗った電車の中では一二を争うボロッちいものだった。
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 シルケジから二つめのクムカプ駅で下車。横断歩道橋で広い通りの向こう側に行こうとするとちょうどボスポラス海峡の方向に夕陽が落ちるところだった。
 歩道橋の上からしばらく夕焼けを眺める…。
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 クムカプ駅で下車した理由は地図を見ると近くに魚市場があったので見に来たためである。まあ、魚屋が何軒か軒を連ねているといった感じであった。
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 店員から声をかけられたが、鮮魚を買っても持ち帰れないので見るだけにした。それだけでも楽しいがものだが…。
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