パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

四つ木 ゑびす で一杯

いよいよ大相撲も今日が千秋楽ですね。生で観戦した場所は今迄とは関心度合も違います。朝青龍の強

さが意外ですが、やはりヒールがいないと場所は盛り上がらないようです。

八百長云々と野暮な話が大相撲には最近つきもののようですが、我が家では大相撲には「情け相撲」と

いうよき習慣がある、ということで納得しています。所詮興行ですからあまり目くじら立てなくてもいい

ような気がするのですがね。


 両国は隅田川沿いのエリアでしたが、今日はさらに東の荒川沿いの「四つ木」にやってまいりました。

 京成線の「四ツ木」駅を降りて少し歩くと「まいろーど四つ木」と命名された商店街があります。葛飾

区の四つ木といえば町工場がたくさんある下町ですが、商店街もまさに下町の商店街といった風情です

ね。

 たとえば「坂本商店」は味噌専門のお店ですが、今時珍しく?樽で味噌を量り売りしています。さまざ

まな種類の樽の味噌がまるで富士山の形のように盛られ、そのうえにしゃもじが突き刺してあります。子

どもの頃地元の商店でも同じような光景を見た記憶があります。

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 商店街のほぼ中央付近に「ゑびす」というこれまた下町風情たっぷりの居酒屋がありました。

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 引き戸を開けて店内に入るとすぐ「コの字型」のカウンター席です。右奥には座敷がありました。午後

5時少し前に入ったのですが、カウンター席はすでに常連さんで満席状態でした。

 かろうじて右の一番奥の席に潜り込むことができましたが、端の席のため厨房が丸見えです。もっとも

狭い店内ですから正面の席からもみえるでしょうね。店員さんの数は思っていた以上に多いようでした。

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 店内中に紙に書かれたメニューが満艦飾のように掲示され、それが下町居酒屋の雰囲気を一層かもしだ

しています。寒い中を来ましたのでまずは中から温めようと熱燗を注文です。

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 週刊文春の連載コラムに宝酒造がスポンサーの「大衆酒場酔考譚」というのがあり、各地の酒場を紹介

するコーナーがあります。この店を紹介された記事が切り取られて無造作に貼ってありました。

 イラストに描かれたママさんはこの女性かなあ…などと当て推量しながらチビリチビリお酒をいただき

ます。

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 おつまみは刺身・天ぷら・焼き物と豊富ですが、お値段は下町価格のものばかりです。

 メニューの中に「…砂」という見慣れない料理名がたくさんならんでいました。妙な名前だなと思いつ

つそのうちのひとつから「ニラ砂ください!」と注文したところ、店員さんは「??」。料理名以上に妙な

顔をしています。

 どうやら手書きのメニューが達筆だったため「炒」を「砂」と誤読したようでした^^ゞ

 やむなく少し離れた席のおじさんがおいしそうに食べている料理を指差し注文してしまいました。まる

で言葉の通じない外国で食事をしているかのようですね。ある意味大衆居酒屋は普通の生活と少し離れた

異国ワールドなのかもしれません。料理は「いり豚」と名付けられた豚肉と玉ねぎの炒め物でした。

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 続いてレバ焼きと串カツを注文…こんなもの食べてばかりいては痩せるわけないですね。

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 体も温まりお腹も落ち着いてきたので店を後にし、再び四ツ木駅から帰路につきました。


 …電車に乗ってしばらくしてから思い出しました。

 四つ木には叔父がすんでいたんだ!

 居酒屋には顔を出すくせに親戚には挨拶も行かない…おじさん、大変失礼いたしました。