三馬鹿粘る!?
見込みが甘かったですね。
新聞で浅草サンバカーニバルがあることを知り、散歩がてら寄ってみようと思い立ち、地下鉄銀座線の
浅草駅で降り地上に出たところ…。
物凄い人出でサンバ隊が行進する雷門通りの歩道は見物客で一杯でした。わずか100メートルを進む
のに30分もかかる始末でサンバのパレードを見るどころではありませんでした。
馬道通に入っても全く状況は変わらないため、結局見物はあきらめ新仲見世から六区方面へ退避です。
普段の休日は混雑していると感じるこのあたりですが、さすがに今日の雷門通や馬道通に比べたらガラ
ンとしていると言ってもいいくらいでした。
六区を抜け、場外馬券売り場のウインズのあたりに出た頃がちょうど昼食どきとなってしまいました。
ウインズの東側に、なにやら怪しい飲食店が並んでいる通りをみつけました。
木の枝や葉がアーケード代わりになっているこの路地は、醸し出す雰囲気が日本というよりは東南アジ
アのような気がします。
料理が特別おいしい訳でもなさそうですが、屋外でかつ日陰で飲む、という設定が大いに気に入ってし
まったのでつい腰を落ち着けてしまいました。
ときどき「ゴーッ」という音と歓声が後ろから聞こえてくるので何事かと振り返ると、ちょうど「花や
しき」遊園地がすぐそばだったんですね。ジェットコースターの乗客の歓声だったのでしょう。
しばらく涼んだあと、せっかくなので散歩を続行します。コースは「ひさご通り」→「千束通り」→
「明治通り」→三ノ輪周辺、という今まで歩いたこともない辺りをぶらぶら進みました。
途中にタイムスリップしたような建物が3軒並ぶ場所がありました。料理屋さんのようですね。
吉原大門あたりに進んできました。大昔まだ世間知らずのころ、チャンバラ映画を見て「江戸時代の人
は遊興のためにわざわざ静岡県の吉原まで行っていたのか??」とおバカなことを思っていた頃がありまし
た。こんなところにあったんですね。
住居表示が「竜泉寺3丁目」となっていました。…どこかで聞いた覚えが…?
先日、ティコティコさんに教えられて自宅で酎ハイを作るために、謎のエキス?「天羽の梅」を通販で
手に入れたのですが、たしか製造元の「天羽飲料製造」がこのあたりにあったことを思い出し、少し探し
てお店を見つけました。
タモリ倶楽部で紹介されて全国的に有名になったようですが、随分とこじんまりとした会社でした。
工場もここにあるんでしょうかね。小売もしてくれるようですが、一升瓶を持って帰るのはしんどいの
で買うのはやめておきました。戸も開けっ放しで中を覗いても誰もいません。いかにも下町らしい無防備
さでしたね。
散歩を続けようとすると、電信柱にお風呂屋さんの広告があるのを見つけました。
汗だくでしたのでちょうどいいとその「有馬湯」を見つけ出してひと風呂浴びることにしました。
銭湯に入るのは名古屋以来ですから2年ぶりくらいでしょうか。ここはふつうの銭湯でしたが、料金は
450円もするんですね。これでは毎日入るとなかなかの負担になってしまいますね。
浅草に近いせいか浅草の名画座のポスターが貼ってありました。主演俳優の大半が鬼籍に入ってる映画
ばかりです。こうした映画は浅草でないと見られないのかもしれませんね。
風呂を出て引き続き三ノ輪方面に歩いていきます。
もう午後4時過ぎになっていたので、以前昼間に都電三ノ輪停留所周辺を散歩したとき場所だけ確認し
た居酒屋「弁慶」に寄ってみることにしました。三ノ輪停留所に近い商店街の路地に入ると、今日は暖簾
がちゃんと掛かっていました。
席はコの字形のカウンターのみです。10人も入るといっぱいになってしまいそうです。
ここの煮込みは串に刺したものなんですね。名古屋の土手煮も串を使う店が結構あります。
2軒目なのでチューハイ2杯と煮込みに茄子の漬物だけいただきました。雰囲気はなかなかいいお店で
すね。煮込みの具もかなりいろんな部位が入っているようでした。 結構歩いたはずですが、これでは消
費カロリーより摂取カロリーのほうがどう見ても多い散歩となってしまいましたね。
毎度のことのような気もしますが^^ゞ