ロンドン散歩行 11 横断歩道徘徊
マークス&スペンサーで両替を済ませ、懐具合もあったかくなって地下鉄に乗ります。
本当は朝早い時間に行こうと思っていたのですが、結局午後になってしまいました。
地下鉄ジュビリー線のセント・ジョンズ・ウッド駅で降りて地図を頼りに目的地に進みます。
ですがどうも様子が変です。どうやらまた道を間違えたようです。
道端でビールを飲みながら、新聞を読んでいたおじさんに道を尋ねると、やっぱり反対方向を歩いて
きてしまったようです。…このおじさん、まだ午後の早い時間なのに道路に面したパブの庭先のテーブル
でビールを楽しんでいたのですね。うらやましい…。
それはともかく、おじさんに教えられたとおり反対方向にしばらく歩いて行くと目的地に近付いてきた
ようです。
今回のロンドン散歩の唯一の必達目的地です。世界で一番有名な?横断歩道です。
車を余儀なくされますが、あきらめているのかそれとも慣れっこなのか、クラクションを鳴らす運転手は
いないようです。ワタクシも何度も渡ったり、人に頼んで写真を撮ってもらいました。
ジャケットの写真とは道路の塗装が少し変わっていますが、ここの横断歩道を4人が渡ったのかと思う
と感動ものです。
同じ横断歩道を反対方向から撮ってみました。左へ曲がる道を進むとセント・ジョンズ・ウッド駅の方
向です。
横断歩道の目と鼻の先にあるアビーロードスタジオは今も現役でレコーディングをやっているようで
す。塀は落書きでいっぱいです。
ちっぽけな横断歩道なのに世界中から観光客が訪れているようですね。
横断歩道の目の前には素敵な建物がありました。高級アパートなのでしょうか。ここに住んでいたら4
人をしょっちゅうみかけることができたのでしょうね…。
自身が歩くことなぞは、夢想はしても現実味はまったくありませんでした。
そのささやかな夢が、彼らが歩いてから40年後になってしまいましたが、こうして実現できて感慨無
量でした。