ロンドン散歩行 12 ロンドン地下鉄事情
ロンドンの地下鉄は英語ではUNDERGROUNDというんですね。
なんだか寺山修司を思い出しそうです。SUBWAYはサンドイッチではなく地下道のこと。米語と意
味が異なるのでなんだかややこしいですね。
自動改札は切符の出どころが日本と少し位置が違い、切符やカードを取り出してからでないと進めない
ので最初は少しとまどってしまいました。
地下鉄のまたの名をチューブ(TUBE)といいますが、実際に乗ってみて納得しました。
まさに地下をチューブのように丸い管があちこちに通っているかのようだからです。
路線によって違いがありますが、ご覧のとおりまるでチューブのような丸い形をしたホームをやはり半
円形をした管のような車両が進んできます。
地下線路への入り口(出口)も車両の外径よりほんの少し大きいだけの広さで半円形をしていますね。
おまけに車両の中は狭く、背伸びしなくても天井に手が届いてしまいます。入口付近では頭をぶつける
人も少なくないでしょう。タブロイド版の小さな新聞が発達したのも地下鉄の狭さ故なのでしょうか。
乗客が座っていると通路を満足に歩くこともできません。おまけに車両間の移動は原則禁止です。9月
なのに(?)冷房は全く入っておらずかなり蒸し暑かったです。駅の間隔はそれほど長くありませんので
長く乗らないのであれば我慢できそうですが…。
なかには停車してもドア付近のボタンを押さないとドアが開かない車両もあります。要領がわからずド
アが開かないのであたふたしていると、隣りの乗客がボタンを押してくれたことが何回かありました。
駅内の通路もご覧の通りまるで土管の中を通って行くようなのも少なくありません。
エスカレーターは右側に立つのがルールなのですが、つい左側に立ってしまい途中で気がついてあわて
て右側に移動することが何回もありました。
おまけに曜日によっては止まらない駅があったり、運転しない区間があったり結構ややこしいみたいで
すね。
とはいうものの、ロンドン市内を巡るには便利な乗り物であることには間違いありません。バスだとオ
ックスフォード通りのような中心街は渋滞もひどく時間がかかることがありますが、地下鉄はその心配は
ありません。
駅で路線図を手に入れ、ポケットに入れておくと乗り換えにも便利です。