ロンドン散歩行 20 今夜はパブで酒盛りです
ホテルに戻りシャワーを浴びて少し休憩します。
ワタクシの旅のスタイルは朝早く歩き始めて、明るいうちは徘徊しまくり、夜は食事をするくらいであ
まり出歩きません。疲れてそれどころではないというのが正直なところです。海外に行っても早寝早起き
といったところでしょうか。なんだか爺くさいですね。
さて、少し暗くなってきたので夕食にでかけます。食事といっても前の晩はフィッシュ&チップス専門
店でいただきましたが、今日は近所のパブで済ますことにしました。パブならばたくさんあるので店を探
してうろうろする必要もありません。
ということでホテルからほど近い初めてのパブに入りました。
とになるのでしょうか。(写真は翌朝酔いが覚めてから撮影したものです)
このパブに決めた理由は、この日は土曜日なのでプレミアリーグのテレビ中継をやっていたからです。
時間があればシーズン中ですし、プレミアリーグの試合を生で観戦したいとは思っていました。プレミ
アリーグがだめでもコカコーラチャンピオンシップ(昔の2部リーグ)やリーグ1(同3部リーグ)リー
グ2(同4部)でもいいから生で観戦してみたいとは思っていたのです。
事前にロンドンのチームでホーム・ゲームがないか調べたのですが、プレミアリーグの切符を代理店を
使わず(もともと高いのが代理店を通すとさらに高額になります)に手に入れるのはなかなか大変のよう
です。下部リーグは短い滞在では日程的に合わず、あきらめていましたのでパブで観戦するのもまた面白
いだろうと思ってそのパブに決めたのです。
店内に入ると入口のすぐ上にテレビが据え付けられていて、カウンターの客は入口の方を見ながら飲む
かたちとなっています。
あとから来る客は必然的にテレビから遠い場所、つまり店の奥の方の空いているカウンターで飲むことに
なります。
まずはエールビールをワンパイント頼みます。結構な数の客が入っていてワタクシより背の高い人が多
いので並んだ頭の隙間から画面を覗くような形になってしまいました。
試合は夕方から始まっていたらしく、すでに後半戦も半ば。スコアーは2対2の同点でなかなかの好ゲ
ームとなっています。
レスがヘディングを決めリヴァプールが3対2でリードを奪います。
ゴールシーンでは地元ロンドンのチームがリードされたのでさぞやお客からため息がでるのか、と思っ
ていたら意外に大きな拍手があちこちから上がりました。
結局試合はリヴァプールFCの勝利でしたが、テレビ観戦をきっかけに隣で飲んでいたマイケルという男
性と会話が始まりました。下の写真の白いシャツの男性です。
すでにビールを2杯あけ、夕方のビールと合わせいい気持ちになっていたので自分の超ブロークンな英
語を気にせず話しができたので結構会話が弾みました。
マイケル氏は週に2~3回はこの店で飲んでいるそうです。入れ替わり立ち替わり彼の友人が立ち寄る
のでその都度紹介してくれるのですが、なかなか名前が覚えられません。
スコットランド出身の若者二人なぞはちょうど上の娘と同い年なので、酔った勢いでOh my son! など
とやって笑われる始末です。
そのうちアフリカ系の友人もやってきて話をしたのですが、ただでさえ慣れないイギリス英語に加えア
フリカ系の人の独特の発音があるらしく、目の前で話しかけられているにもかかわらずまったくと言って
いいほど彼の英語が聴き取れません。マイケル氏が英語で通訳するという妙なことになってしまいまし
た。
それでも酔っぱらっているからなんとなくお互いに笑って済ませられたところもあり、気持ちよく「会
それでも酔っぱらっているからなんとなくお互いに笑って済ませられたところもあり、気持ちよく「会
話」できたのはひとえにヴァッカスの神のおかげです。
店のマスターやら女の子も話しに参加してきたのですが、そのころは昼間の散歩の疲れとツマミをあま
り食べない彼らに合わせてギネスを追加し、ひたすら飲むばかりのため完全に酔っぱらってしまい、相当
デタラメな英語を連発してしまいました(よく覚えていませんが…)。
ロンドン3日目は久し振りに怪しい英語漬けになったひと晩でした。結局食事らしいものはとらず、ク
ラッカーを少し食べただけでビールが夕食になってしまいましたね。