パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

蒼穹の昴が楽しみです

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 来年のNHK-BSで浅田次郎原作の「蒼穹の昴」が日中合作のテレビドラマとして放映されます。

 毎週土曜日の夜、25回のシリーズで放映されます。主な舞台が北京の紫禁城なので映像化は難しいと

されていたようですが、中国の国力たるや今やものすごく、紫禁城の広大なセットを使うことによって映

像化が可能になったようです。


 最近になって浅田次郎の小説をよく読むようになったのですが、彼の清朝を巡る小説は「蒼穹の昴」よ

り少しあとの時代の「珍妃の井戸」を先に読んでしまい、解説で「蒼穹の昴」があることを知りあらため

てこちらも読んでみたのです。その時はNHKがドラマ化していたことなどまったく知りませんでした。

読み終わってから放送があることを知り偶然に驚いてしまいました。



蒼穹の昴」は清朝末期の光緒帝の時代、実権を握っていた西太后を中心に物語が展開します。厳しい科

挙をクリアして出世し、光緒帝を支える改革派の青年官僚となった梁文秀。その幼馴染ながら貧窮と飢餓

の中で生き残るために自ら浄身した李春雲は、宦官としてチャンスをつかみ保守派の西太后の側近として

出世し、心ならずも梁文秀と対立する立場になってしまいます。


 この二人の友情と敵対が西太后の悲運の運命と重なりあいながら列強に蹂躙される末期の清朝の姿が生

き生きと描かれます。

 文庫本で4冊のものですが、ぐいぐい引き込まれてしまい、通勤の行きかえりで一気に読みとおしてし

まいました。


 放映されるドラマは予告篇を見るだけでも壮大なスケールの作品であることが容易に想像されます。

 おまけに西太后役を田中裕子が演じるのですが、これが写真で見る本物の西太后と大そっくりなのには

びっくりしてしまいました。

 これで来年の楽しみがひとつ増えました。