ロンドン散歩行 ２１ グリニッジ散策

　ロンドン滞在４日目の日曜日、はじめてホテルで朝食をとりました。イングリッシュ・ブレックファス

トということになっていますが、外で食べた時のようにワンディッシュではありませんでした。

　高級ホテルではないため味はもともとあまり期待していなかったのですが、ホテルのお値段並みの味と

いうところでしょうか。

　
　今朝の徘徊先は朝起きた時の気分でグリニッジ天文台に行くことにしました。いい加減なものです。

　４日目にしてもう乗り慣れてしまった２４番のバスでヴィクトリア駅へ向い、地下鉄のディストリクト

線に乗ってモニュメント駅まで行きます。

　地下鉄に乗ると日曜日の朝でガラガラだったのですが、堂々と自転車まで乗車していたのにはびっく

り。イタリアの列車では同乗の経験がありましたが、まさか地下鉄でとは想像外でした。自転車も深いエ

スカレータを降りて来たんでしょうかね？

　モニュメント駅で地下鉄を下車し、歩いてバンク駅までいってそこからＤＲＬ（ドックランズ・ライ

トレールウェイ）という電車に乗り換えます。

　この電車は運河地帯を走っている電車で「ゆりかもめ」みたいに運転手のいない乗り物です。トラベル

カードでこの路線も乗車できます。

http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/7a/Dlr.canary.wharf.arp.750pix.jpg(ウイキペディアより）

　さて、到着した駅がカティー・サーク・フォー・マリタイム・グリニッジ駅です。

　聞いたことのある駅名だなと思いましたが、あのスマートな帆船カティー・サーク号が係留されている

桟橋が近くにある駅なんですね。残念ながらカティー・サーク号は火事にあったために修復中とかで見学

はできませんでした。

　グリニッジの街並みはロンドン中心街とは雰囲気が異なり、静かで落ち着いたものでした。日曜日の朝

なので余計のんびりしたものだったのでしょう。

　地図を持っていても方向感覚がよくなく今回もあちこちで反対方向に進んでしまったため、バスを待っ

ている人に道を確認したりしながら天文台のある広大な公園の入り口にたどり着きました。天文台は公園

内の小高い丘の上にあります。

　広い公園をのんびり歩きながら小高い丘に登ると古い天文台が目の前に見えてきました。

　開館時間の午前１０時までには少し時間があるので高台からの眺めを見ながら時間をつぶします。

　遠くに陸上競技場みたいな建物も見えます。そういえば次のオリンピックはロンドンで開催されること

を思い出しました。あのあたりがメイン会場なんでしょうね。

　
　天文台は今は博物館みたいになっていますが、ここでは何といっても経度０度の子午線が有名ですね。

　写真の中ほどを斜めに走っているのがグリニッジ子午線（本初子午線）です。

　子午線をはさんで画面の向かって右がローマ、イスタンブール、東京…つまり東側、左側が西側です。

　ワタクシは子午線を北に向かって挟んで立っていた訳ですね。

　

　訪れた観光客は必ずといっていいほど全員がこの線を挟んで立ってポーズを取って記念写真を撮ってい

るようですね。今日は韓国かららしき団体客が大騒ぎしながら写真を撮りまくっていました。

　
　世界を「股にかけた」あとはゆるゆると公園を降りていき、国立海事博物館をゆっくり見学したあと駅

の近くで見かけたグリニッジ・マーケットを覗いてみました。

　規模はさほど大きくないマーケットですが、食料品や雑貨類などなかなか楽しいマーケットでした。

　こんなところにも日本のお寿司が店を開いているんですね。回転はしていませんでしたが。

　ソーセージやパンなどなかなか美味しそうです。荷物にならなければ買っていくのですが…。

　さて、次はどこをほっつき歩きましょうか…。