ロンドン散歩行 ２２ テームズ下りにパブで昼食

　グリニッジマーケットを楽しんだあと昼近くになったのでいったんホテルへ戻らなくてはなりません。

　というのは今回はロンドンにずっと宿を取ったのですが、同じ宿で５泊というのもつまらないので３泊

はヴィクトリア駅周辺で、残りの２泊はパディントン駅周辺に宿を取ったのです。そこでホテルを移るた

めに預けた荷物を取りにホテルに戻る必要があったのです。

　今朝来たのと同じ路線で戻るのも芸がないのでグリニッジからはテームズ河を走る船で戻ることにしま

した。

　これまでの海外散歩では香港のスター・フェリーをはじめ、ホーチミン、台北、バンコク、リスボン、

イスタンブールなどでフェリーに乗って川や狭い海峡を渡り、楽しいひと時を過ごしたことを思い出した

からです。

　カティーサーク駅まで戻りしばらく歩くとテームズ河沿いの桟橋が見えてきます。切符売場に行くと何

やらたくさんの路線があるようでした。

　その中でウエストミンスターまで戻るＣｉｔｙ　Ｃｒｕｉｓｅsという路線に乗ることにしました。

　トラベル・カードを持っているとテームズ河を運行するリバーボートは割引になるようで、この路線も

片道９ポンドの料金が５ポンド６０ペンスに割引になりました。国会議事堂周辺の桟橋まで約一時間くら

いの船旅です。

　船に乗り込み、展望席に座りますがお客はあまりいませんでした。川風が結構あって少し寒かったで

す。

　のんびりとテームズ河を下りながら周辺の景色について英語で解説が流れます。川沿いの建物はＷｈａ

ｒｆという名前の建物が多いようですが、独特の建物で見ていてもなかなか楽しいものです。なかにはキ

ャプテン・キッドのワーフなんぞというものもありました。海賊だった彼とゆかりの建物なのでしょう。

　しばらくするとタワー・ブリッジが見えてきました。前日の朝に地上から眺めたのと違った角度から見

上げるとタワー・ブリッジの壮大さが一層増しますね。

　タワーブリッジを通り過ぎると、巡洋艦ＨＭＳベルファストが見えてきました。第二次大戦などに参戦

した軍艦も今は観光客用の展示館として余生を静かに送っている訳ですね。

　ここにも桟橋があって、いったん停泊するとたくさんの観光客が乗り込んできてガラガラだった展望席

があっという間に満席状態になってしまいました。この人たちはこのままウエストミンスター経由でグリ

ニッジに戻るのでしょうか。

　

　終点のウエストミンスターに近づいてきました。左岸にロンドン・アイがその大きな姿を見せてきまし

た。目の前で見ると隋分大きな観覧車であることがわかります。一台ゴンドラ（?）が歯抜けになってい

たのはご愛敬でした。

　

　終点のウェストミンスター桟橋につきます。２日目の朝に観た国会議事堂の姿はやはり堂々としていま

すね。ここで約一時間の川下りを終えて下船します。なかなか楽しい舟旅でした。

　
　
　そろそろ昼過ぎになってきたので昼食はまたパブですることにしました。適当な店にはいり、まずは定

番のエール・ビールをいただきます。

　ロンドン・プライドという銘柄のビールはあちこちのパブで飲みました。有名銘柄なのでしょうね。

　黒板を見るとサンデー・ローストというメニューがありました。訊くと今日はラムのローストだという

のでそれを注文しました。

　子羊の肉はあまりなじみがないのですが、いい具合に焼かれていていなかなかの味でした。量は相変わ

らず多いので一皿食べるともう満腹になってしまいまです。お値段はビールと合わせて１８ポンド９５ペ

ンス。お値段もまあまあというところでしょうか。