香港散歩行 6 香港徘徊開始です
一人旅のときは、朝目が覚めると時間が勿体ないので、まだ暗いうちからホテルを出て徘徊し始めるのがいつものスタイルなのですが、今回は添乗員ですのでぐっと自重して明るくなるまで待ちます。それでも相方がまだ起きないのですっかり明るくなった午前6時過ぎには一人で散歩に出かけました。
ホテルの3階から歩道橋のようなものが伸びていて、案内板にしたがって歩いていくと地上に降りないまま10分ほどで地下鉄の荃灣駅にたどりつきます。
ブラブラ歩きながら街を見ているとごく普通の街並のようです。
外から見たパンダ・ホテルです。左側の緑色の外壁の建物です。パンダの大きな絵がわかるでしょうか。
ホテルは九龍サイドにはあるのですが、中心街の尖沙咀から地下鉄で25分くらいかかりますのでちょっと離れた街中といったところです。いわゆる観光地ではなく、普通の街といったらいいのでしょうか、庶民が普通に暮らしているエリアのようですね。
ワタクシも普段SUICAで定期券を買い、チャージしてJRや私鉄の料金も精算しています。基本的には同じ機能ですが、オクトパス・カードとSUICAなの決定的な違いはオクトパス・カードを使って地下鉄に乗ると、切符を買うよりも割安の料金で乗車できるのです。ロンドンやイスタンブールの同様のシステムもみな割引がありましたね。SUICAもこういうところは見習って欲しいものです。
ホテルに戻り相方をたたき起こしてから、あらためて香港徘徊に出発します。
再び地下鉄駅まで出て尖沙咀を目指します。香港の地下鉄は車内は広く清潔です。ただ椅子が日本のように布製ではなく固いので長く乗ることを前提にしていないようですね。
さて、ほっつき歩きの最初はスターフェリーに乗って香港島を目指します。九龍サイドの天星碼頭からフェリーに乗ります。このあたりは10年前とあまり変わっていないようでした。
中環(セントラル)行きのスターフェリーも、もちろんオクトパスカードで乗船できます。
スターフェリーは上下二階にフロアーが分かれていますが、ワタクシたちは料金の安い1階(lower deck)に乗り込みます。まだ通勤時間帯でしたので、椅子席は満席状態でした。毎日乗っている乗客は新聞を読んだりしていますね。きょろきょろしているのはワタクシたち観光客ばかりのようです。
今日は曇り勝ちの天気です。それでも久しぶりの海風は心地がいいものです。
7-8分程度の短い航海で香港島の中環(セントラル)のフェリー乗り場に着きます。
10年前の乗り場は別の場所でした。周辺ではビルを建てるためらしい工事を盛んにやっていました。このあたりはまだまだ発展するようですね。やはり中国は景気がまだ加熱しているのでしょうか。
フェリー乗り場から歩行者専用の通路を歩いて中心街に進み、香港名物の二階建てトラムが往来している通りに出ます。
停留所で少し待ってやってきたトラムに乗り込みます。狭い階段を上って二階席にいきますが、結構混んでいますね。
停留所をいくつか通り過ぎたあたりで適当に下車し、地図で自分達がどこに居るのか確かめてから文武廟をめざします。文武廟は香港島で一番古い廟として知られ、観光スポットとしては定番ですので添乗員としては外すわけにはいきませんね。
この階段の坂を上ると文武廟にぶつかります。
文武廟の内部です。本当はNO PHOTOなのですが、みんなバチャバチャ撮ってるのでつい・・・。
お詫び?にお線香を6HK$で買ってお参りします。尤も作法は日本式になってしまいましたが・・・。
さて、朝食がまだだったので、そのあたりの茶餐廳にでも入ろうと思ったのですが、香港が初めての相方はどうも香港の町の猥雑な雰囲気に呑まれてしまったようで、あまりローカルな店に賛意を示しません。添乗員としてはやむなく無難なマクドナルドで朝食を摂ることにしました。
これまでトイレを借りたことは何度もあるのですが、海外でマックで食事するのは始めての経験でした。「なにが悲しくて海外まで来てマックにはいらにゃいかんのじゃ!」という気持ちが強かったのですね。
不本意ながらマックで食事するにしても、せっかく香港にきたのだから「何か変わったものはないか?」とメニューを見ると、ご覧のとおりマカロニと牛肉パテと目玉焼き?をスープでいただくなんとも面妖なセットメニューがありましたので注文してみました。21HK$(約270円)でした。味は・・・摩訶不思議な味でございました。
これも旅の思い出、まっいいか。