パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

遅ればせながら・・・月が二つの世界を読みました。

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  これまで読んだ村上春樹は「ノルウエイの森」だけです。恋愛小説のようですが、なんだかヤタラトそういうシーンばかりでてくるようで、ワタクシに読解力がなく、感受性も乏しいためかあまり共感をも持てずに失望して以来、彼の作品を全く読む気になれませんでした。
 世界でアレだけ沢山翻訳されているということは、それだけ世界中に支持者がいるということなのでしょうが、ノーベル文学賞候補などともてはやすマスコミの論調にもなんとなく違和感を持ったままでした。
 
 昨年「1Q84」が話題になったときも最初は全く興味がなかったのですが、あまりの世間の評判に、お金を出して買うのは勿体ない気がして7月に地元図書館にBOOK1・2を予約申し込みしたところ、1年2ヶ月たってこの9月にようやく借りることができました。・・・やっぱりそれだけ読者が多かったんですね。
 
 BOOK1・2読後の感想は・・・う~ん、なんとも不思議な雰囲気の小説ですが、「ノルウエイの森」よりははるかに読み易かったですね。青豆と天呉のすれ違いには少しイライラ。結末のようなそうでないようなBOOK2のラストシーンがちょっと不満でした。それにしてもこの作品でもやたらとそういうシーンが出てきますね。村上文学には必須のアイテムなんでしょうか。
 
 結末にどうも納得がいかなくて、BOOK3を読むと合点するのかなあ、と思って昨日図書館にネットで貸出予約を入れました。先約者がかなりいましたので手元に届くのは来年のいつ頃になるのやら・・・。
 
 他の作品もそうなのかもしれませんが、ストーリーの中にいろいろな楽曲が引用されています。たびたび登場するヤナーチェクの「シンフォニエッタなんて曲は全く知りませんでしたが、早速YOU TUBEで聴いてみました。この曲を知っただけでも収穫といえましょうか。
 
 せっかく我慢して通読したので、これを機会に「世界の村上」にもう少し親しんでみようとは思いました。もちろん図書館から借りてです。