パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

ウフィツィ美術館 自画像コレクション展にいってきました

 せっかくの連休ですが、雨模様の天気が続きますね。それを見越した訳ではありませんが、10月7日(木)所用があって休みをとり、新宿まで足を伸ばして損保ジャパン東郷清児美術館にでかけてきました。 
 
 
 
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  ウフィツィ美術館をはじめて見学できたのは、4回目にイタリアを訪れた2002年の11月でした。それまでは個人の観光客には予約制度がなかったため、見学するためには入場まで2~3時間並んで待つ必要があったのです。
 短期間の旅行者のワタクシにとってはなかなかつらい選択でしたが、美術館の前の長い列を横目に次の目的地に移動せざるをえませんでした。2002年には個人観光客にも予約制度が適用になり、宿泊していたホテルに頼んで予約を取ってもらい、念願の見学がようやく実現したのです。
 
 館内では、ボッティチェリの「春」「ヴィーナスの誕生」、ジョットの「荘厳の聖母」、レオナルド・ダ・ヴィンチの「キリストの洗礼」「受胎告知」「東方三博士の礼拝」など人類にとって宝物ともいえるルネッサンス絵画の数々を前に、半日近く忘我の境地で立ち尽くしていたことを記憶しております。
 
 当時もウフィツィ美術館からアルノ川に架かるポンテ・ヴェッキオの2階を通り、対岸のピッティ宮殿までつながるヴァザーリの回廊の存在は知っておりました。でも見学は許されておらず、この回廊に美術館が収集した沢山の自画像が展示されていることは知りませんでした。
 
 今回はウフィツィ美術館が所属する1700点もの自画像から78点が日本にやってきました。ウフィツィ美術館は今でも画家に依頼して自画像の収集を続けており、今回の日本での展覧会をきっかけに横尾忠則氏や草間彌生氏の作品もウフィツィ美術館の収蔵作品となるそうです。その作品も展示されておりましたが、二人の自画像は、絵というよりはアートという感じでしたね。
   ウフィツィ美術館といえばルネッサンス絵画しかイメージがなかったのですが、こうした現代アート作品も収集しているのは意外な感じがしました。
 
 
 
 
 この自画像はマリー=ルイーズ=エリザベート・ヴィジェル=ル・ブランというややこしい名前の18世紀の女流画家です。なかなか愛らしい表情ですね。
 彼女はマリー・アントワネットの画家として有名だそうで、ルイ16世一家が逮捕される頃はパリを脱出していて、その後も画家として活躍したそうです。見にくいですが、右手の筆で描いているのはマリー・アントワネットの肖像です。
 
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                                                   (絵葉書です)
 
 
 
 このなんとなく人相の悪いおっさんの名前はジャン・ロレンツォ・ベルニーニ。ローマを訪れたことのある人ならこの人の名前を耳にしたことがおありでしょう。
 サン・ピエトロ大聖堂ナボナ広場の彫刻などで知られ、ローマの設計者の一人といわれるあのベルニーニです。彼の彫刻作品や設計した建築物はこの目で何度も見ていますが、本人がこんな相貌だったことは今回始めて知りました。
 
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                                     ( 絵葉書です)
 
 
 
 (おまけ)2002年に ウフィツィ美術館でお土産に買ったメモ帳です。大事にしていますが、時々家人が勝手に買い物メモに使ったりするのでその度にメモ・・・もとい、モメごとになります。もっともきちんと保管していないワタクシも悪いのですが・・・。
 
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  ひさしぶりにフィレンツェの香りに少し浸った気がして、満足な気持ちで新宿駅に戻ります。西口の京王モールのあたりを歩いていると「すし三崎丸」という立ち食い寿司屋さんを見つけました。
 
 
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  ガラス越しに覗いてみるとお値段もお手ごろなので中にはいってみました。ちょうどお昼どきでしたのでサラリーマンはじめたくさんのお客が昼食に訪れていました。立ち食いのお寿司屋さんは立石の栄寿司以来です。
 
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 2カンで200円からのお値段です。回転はしません。セットものもあります。
 
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  お仕事中の方には申し訳ありませんでしたが、早速ビールをいただき、大トロ、ウニ、ミル貝を注文します。値段が安いからこその注文ですね^^ゞ
 
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  自画像に触発され、街そのものがまるでひとつの美術館のようなフィレンツェのことを思い出しながら、お寿司をゆっくりいただきました。