パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

北京散歩行⑨ 3日目 八達嶺(万里の長城)へ!

 北京散歩3日目の朝です。3泊4日の旅ですが、帰国便は午前9時25分発なので明日は空港まで移動するだけで観光はできません。したがって3日目の今日が実質的に最終日となるわけですね。
 
 早朝日本発の便で海外にいった経験は過去にもあります。公共交通機関が動いていない時間帯の出発ため、空港近くのホテルに前泊したこともありました。
 
 ところが一人旅の帰国便で午前9時台発という早い出発はあまり経験がありません。一人旅の場合、万が一寝過ごすこともありうるのでなるべく安全な時間帯の便を予約するようにしていたからです。
 
 1日目に北京国際空港からホテルまでの行程では、途中でATMと格闘したり、初めての駅でウロウロしたので、予定よりも大幅に時間がかってしまいました。こんどは早朝ですので、多分往路よりは早く着くと思いますが、空港も到着ロビーしか見ていませんので出発ロビーは全く初めてになります。
 
 ワタクシの便はe-チェックインは出来ない航空券でした。復路も往路と同じ狭い通路が1本しかない機材ですので、通路側の席が確保できるか否かで、同じエコノミークラスでも航行中の快適度に大きな差が出てしまいます。そのためにはどうしても早めにチェックインをする必要があるわけです。
 
 そこで思いついて今朝の散歩は明日の予行演習を兼ねて北京国際空港まで行ってみることにしました。ちょっと心配性かな?とも思いましたが空港までの往復を楽しむつもりで行くことにしました。
 
 午前5時過ぎにホテルを出発し、永安里駅で始発の地下鉄を待ちます。
 
 
 
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 平日ですが始発の地下鉄はガラガラでした。ゴミのように散らかっているのはチラシです。配る人が乗り込んで座席に撒いてまわるんですね。
 
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  地下鉄を建国門駅で乗り換え、3つ目の東直門駅で下車して機場快軌乗り場に早足で進みます。ところが機上快軌のプラットフォームヘ行く通路がまだ閉鎖されたままでした。機場快軌の始発時間にまだ間がある、ということなのでしょう。10分近く待ってようやく服務員が鍵を開けにきました。
 
 そのときは空港へ向かう大きな鞄を引きずった客が30人くらいいたでしょうか・・・。彼らに負けじと(別に競争しなくてもいいのですが・・・)早足で切符売り場に向かい、25元で切符を買い求めます。
 
 往路ではじっくり見る余裕のなかった機場快軌の切符です。往路のときのものとはデザインが違いますね。もうちょっと値段が安かったらお土産に買って帰りたいところですね。
 
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 結局待ち時間も含めて永安里駅から空港までやはり1時間ちょっとかかることがわかりました。9時25分の出発ですから3時間前というわけにはいきませんが、かなり早い時間に空港へ到着できそうでした。
 
 
 
 出発ロビーに上がってみると北京国際空港が以下に大きな空港であるかが実感できました。ここも躍進する中国の建築上のシンボルのひとつなんでしょうね。
 
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 モニターで9時25分発成田空港行きの中国国際航空のチェックインカウンターを確認し、行ってみると既に成田便のチェックインが始まっていました。列の人数はそれほどでもありません。日曜でこれくらいなら平日の明日は間違いなく通路側の席を確保できるでしょう。
 
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 予行演習の結果に満足し、空港内を少し散歩したあと昨日手に入れた切符で八達嶺の万里の長城を訪れるべく北京北駅に向けて出発します。
 
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 地下鉄を乗り継いで北京北駅に着きます。昨日来たときも「なんか雰囲気が違うなあ~」と駅周辺の光景に違和感があったのですが、今朝着いてみて違和感の原因がわかりました。
 
 駅前の雑踏に付き物の物売りや飲食店が見当たらないのです。これが台湾や香港だったら、「もう要らないっ!」と言いたくなるほど物売りと人で駅前広場はごった返していますが、車の騒音しか聞こえない広場にあったのはパンと飲み物を売っているスタンドがひとつだけでした。
 
 駅の周りをもっと歩けばほかにあるのかもしれませんが、それにしてもあまりにも少ないようです。政策として駅前の路上では物売りに商売させない方針なんでしょうか・・・。
 
 朝食を食べていなかったのですが、飲食店もないため結局この売店でサンドイッチを買うしかありませんでした。
 
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 待合室のベンチにでも座って食べるか・・・と思って駅構内に進みます。駅の入り口で切符の検査と荷物検査がありました。
 
 駅構内も高い天井と人と椅子があるだけで妙にガランとしています。売店ぐらいあるだろうと探してみると超級市場とは名ばかりの小さな売店がひとつあるだけでした・・・。
 
 これはやはり意図的にこうした施設を排除しているとしか思えません。北京北駅だけの特別な措置とも思えませんね・・・。
 
 
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 仕方が無いのでさっき買ったサンドイッチと昨日の残りの水でベンチに腰掛けて朝食です。屋台の朝食を期待していたのですが、どうも北京の街中では見つけにくいようです。
 
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  しばらく待っていると電光掲示板に9時33分発Y567便の文字が表示されました。目的の列車です。改札は定刻の15分前からのようですね。
 
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  15分前になると万里の長城を目指す乗客?が一斉に席を立って真ん中の通路に集まりだしました。ワタクシも乗客と服務員の動きを観察しながら列(らしきもの)の前の方に潜り込みました。
 
 切符は1等の指定席なので本来はそんなことせずに後から乗車してもいいのですが、なんとなくまだ中国に安心できない気持ちがあり、急いで列に加わってしまいました・・・。
 
 ここの乗客はまだ比較的にまともに列を作っていたようです。
 
 
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  乗客の整理、改札を担当する服務員は女性が多く、結構おっかなそうな表情でした。ニコリともしませんでしたね。
 
 
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 ようやく↑の服務員氏に改札してもらい、プラットフォームに進みます。ところが乗る列車はず~っと前の方に停車しています。
 
 列車まで結構歩かなくてはなりません。なんであんなところに停車しているんだろう?と訝る気持ちを抑えられませんでした。
 
 
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 列車は和諧(長城号)という名前のスマートな特急列車でした。たしか先日開業した北京-上海 間の新幹線も「和諧」という名前だったような記憶があります。
 
 ワタクシの乗る1号車は先頭なので、ここからまだずっと先まで歩かなくてはなりません。やれやれ万里の長城への道は本当に長い道のりなんですね。
 
 
 
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 1号車・軟座(1等)車両です。JRの在来線の特急クラスの車両というところでしょうか。いよいよ八達嶺に向けて出発です。(つづく)
 
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