「フェルメールからのラブレター展」に行ってきました。
京都でも開催されましたが、フェルメールの絵が3つ同時に見られるので話題になった展覧会です。美術館や博物館は土日開館するかわり、月曜日は休みのところが多いので、Bunkamuraも休みかと思っていたのですが、幸い開館しているということでやってきました。
今回は17世紀のオランダの風俗画が43点展示されていますが、なんといっても目玉はフェルメールの手紙にまつわる3つの絵です。
「手紙を書く女」 1665年頃 ワシントン・ナショナル・ギャラリー蔵
「手紙を書く女と召使い」 1670年頃 アイルランド・ナショナル・ギャラリー蔵
いずれも絵葉書ですが、実際の絵はもっとくっきりしていてさすがに惹き付けられます。平日の昼ということで観覧客も比較的少なく、じっくり鑑賞することができました。
ラピスラズリの青で有名な「・・・青衣の女」の横に掲げられた解説によると、絵が書かれた頃はアジアからの手紙がオランダに届くまで2年もかかったそうです。
17世紀といえば東インド会社がアジアでの交易に活躍した頃ですね・・・。
青衣の女性が読んでいる手紙が、はるか遠い日本の出島から2年もかかって届いた恋人からの手紙・・・と想像を膨らませてみると、今まで縁の薄い存在だったフェルメールとの距離がぐんと近くなるような気がします。
さて、フェルメール展が終わるとこんどは3月からレオナルド・ダ・ヴィンチの作品が
Bunkamuraで展示されます。目玉は「ほつれ髪の女」・・・これもまたレオナルド得意の未完成の絵なんでしょうか?