パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

ソウル散歩行⑫ 2日目 ふらふらと中心街を離れて~安養

 1日目の夜、そして2日目の朝は暗いうちから、普段の仕事では見られない精力的な動きを続け、飲み・撃つ(打つ)・食うを重ねてきましたので、2人前の焼肉を食べるとさすがに疲労感がただよってまいりました。
 
 そこでこれからは観光地とは関係なく、腹ごなしに街角をぶらぶらしてみよう思い立ち、と地下鉄の路線図を眺めます。
 
 すると1号線の駅の中、漢江の南側に「富開」という誠に縁起のよさそうな名前の駅を見つけました。もちろんガイドブックには何の記載のないエリアです。きっとここで散歩すれば日本に帰ってから「富」にありつけるだろう、という下心で行ってみることにしました。何といういい加減な動機だことでしょう。
 
 早速新村駅から地下鉄2号線に乗り、南に向かいます。
 
 
イメージ 12
 
 
 
  地下鉄は夕方までまだ少し時間があるのですが、結構混雑していました。
 
イメージ 13
 
 
 
  地下鉄ですので外の景色も見えず、退屈なので車内の掲示を見ています。すると・・・
 
 韓国は大統領が整形手術するくらいの整形美容大国とは聞いていました。
 
 「ジュエリー整形外科」という整形美容医院が、2人の女性の左向きと正面のビフォア・アフターの写真を堂々と並べた車内広告を出していました。 
 
 昨晩から、ソウルは可愛らしい女性が多い街だなあ、と 内心ほくそ笑んでいたのですが、こんな写真をあからさまに見せつけられると、街角で見かける女性がみんな整形美人に思えてしまいそうですね。
 
イメージ 1
 
 
  
  韓国にも優先席がありました。表示は漢字の表現がストレートで印象的でしたね。
 
イメージ 5
 
 
 
  車内できょろきょろしているうちに地上に出て大きな川を渡ります。これが漢江(ハンガン)ですね。右側のドーム屋根の建物は国会議事堂でしょうか。
 
イメージ 6
 
 
 乗換駅の新道林駅で電車を乗り換えます。このあたりは地下鉄ではなくKORAIL線が乗り入れているようですね。 
 
イメージ 11
 
 
 やってきた電車に乗ると周辺に高層のマンションみたいなビルが沢山見えてきました。「現代」とわざわざ書いてあるところを見ると、現代グループの会社の社宅なのでしょうか。韓国では大企業と中小企業の格差が激しいとガイドのKさんが言ってましたが、こういうところもその格差のひとつなんでしょうね。
 
イメージ 7
 
 
  興味深く車内や周囲を見ているうちに、到着する駅名が「加山デジタル団地」やら「禿山」などという自分には不得意かつ不吉な名前になってきました。
 
 どうやら新道林駅で乗り継いだ電車の行き先が違っていたようでした。
 
 ・・・残念ながら、やはりワタクシには「富」はご縁がなかったようであります。
 
 仕方なく路線図を見て、せめて「老後は安楽に暮らせる」ようにと「安養」という駅で降りて散歩することにしました。またしてもいい加減なものであります。
 
イメージ 14
 
 
 安養駅で降りてみると、そこは結構大きな駅でした。しかも新しくてキレイです。
 
イメージ 8
 
 
 
  駅のファサードもなかなかのものでありました。もっと田舎風かと思っていたのですが、どうしてどうして・・・。おまけにロッテ・デパートまで併設されたオシャレな駅でした。
 
イメージ 9
 
 
 
 
  駅からぶらぶら周辺の街角を散歩すると、なんだか懐かしい風景に出会えました。子どもの頃の我が家周辺は、ちょうどこのあたりのように小さな商店や町工場が結構あるエリアでしたねぇ・・・。
 看板の字をハングルから漢字に変えたらまるであの頃の目黒区の風景と変わりませんね。
 
 イメージ 10
 
 
 なんでこんなに雰囲気が似ているのかなあ・・・と思いをめぐらせて見ると、もしかしたら電信柱のせいかも、と思いつきました
 
 欧米では電線は地中に埋めるケースが多いようですが、日本や韓国はまだまだ電信柱に頼っているんでしょうね。
 
 
  ・・・とは言うものの、住居表示はやはり日本とは大きく異なりますね。
 
イメージ 2
 
 
 郵便ポストも色は同じですがちょっと雰囲気は違いますね。 
 
イメージ 3
 
 
 
 そうかと思うと、(旅行は1月)大きなビルの壁に大書された「謹賀新年」なんて文字を 見つけると、日本が中国から得た様々な文化は韓国経由なんだなあ、という実感が湧いてきます。
 
イメージ 4
 
 
 ガイドブックに載っていない普通の街をのんびり散歩するのもたまには楽しいかもしれませんね。
                                                          (つづく)