ほつれ髪の女に山手線沿線街歩き
関東地方が久々の晴天となった火曜日、夕方に新宿で飲み会があったのをうっかり忘れて休みを取りました。
飲み会のためだけにわざわざ都心に出て行くのも癪なので、かねて行きたいと思っていた「レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想」展を観に渋谷のbunkamura へ行ってまいりました。
平日の午前中だったため、さすがに観客は少なくゆっくりと観覧することができました。
今回の目玉の展示品は本邦初公開のレオナルド・ダ・ヴィンチ作の「ほつれ髪の女」(1506年-08年頃)です。
とても小さなテンペラ画ですが、表情といい、エレガントな顎のラインといい、いかにもレオナルドらしい作品でした。観客が少ないのでかなり近づいて鑑賞することができました。
(絵葉書です)
もうひとつ凄いなあ、と思ったのがこの「衣紋の習作」(1470年-75年頃)です。これもごく小さなテンペラ画ですが、衣の皺というか折れ具合が実に美しく、本物の衣以上に本物らしいのが驚異的でした。
絵のことはあまり詳しくないワタクシですが、レオナルドの画力というのか筆力というのか、彼の技術がとてつもないものだ、とういことだけは納得できる作品でした。
(これも絵葉書です)
普段のとき以上にじっくり時間をかけて鑑賞したのですが、それでも飲み会までにはかなり時間があります。
さて何をやって時間をつぶすか・・・bunkamura近くのSegafredoでコーヒーとコルネットをいただきながら思案した結果、運動がわりに山手線沿線を少し散歩してみることにしました・。
さっそく渋谷駅に向って歩いていくと、妙な建物が・・・。禁煙の世の流れに逆行する?ようなスペースがありました。誰がこんなスペースを用意するんでしょうね・・・JTか・・・。
渋谷駅でフリー切符を買います。これで山手線も乗り降り自由です。
原宿で降りてみました。外国人が目立つ竹下通りが目当て・・・ではありません。
竹下通りの途中で路地に入ると東郷神社の先に渋谷区立中央図書館があります。 高校を卒業して一浪し、予備校に通っている頃、午後は毎日この図書館に来て、昼飯・昼寝のあと夜7時くらいまで受験勉強してました。訪れるのはそのとき以来40年ぶりです。
館内をぶらぶらしてみましたが、当時とは様子がだいぶ変わっていました。建て替えられたみたいですね。
教科書が収蔵されているコーナーで何気なく高校英語の教科書を手にとって見ると、Beatlesのことが載っていました。高校時代にこうした教科書に出会っていたらもっと一所懸命に英語を勉強したのになあ・・・。
次に降りたのが目白駅です。
大昔、皇民党事件のときにDAIGOのじいちゃんがここで門前払いをくらいましたが、そのときの記憶ではもっと大きな広い門だったような・・・。
門の前で警備に当たっていた警官に訊くと、昔はもっと敷地も広大だったとか・・・。
国民に金脈問題をきちんと説明するという約束を反故にし、脱税(節税?)の限りを尽くして建てたこの御殿も、相続税支払いのためにかなりの敷地を手放したのでしょうか。隣には広い公園ができていました。
人間を「家族と使用人」とにしか区分できず、かつて太陽に喩えられた(距離を置いているとポカポカ暖かいが、接近すると大火傷に遭う・・・)かの女史は、参議院お出入り禁止のお父さんとここに住んでいるんですかね・・・。
続いて池袋を徘徊しました。池袋はサンシャインシティと東京芸術劇場くらいしか知らず、まだ明るいうちでしたが、西口の飲食店街を歩いてみると実に多種雑多なお店がひしめいているのがわかりました。夜は結構物騒な感じもしないでもないでしょうね。
所謂その例の風俗営業店も、とある一角に何軒かありましたやに聞いております(汗)。